日本新闻: 大阪堺抜歯治療で17歳の男子生徒死亡担当歯科医ら書類送検

大阪おおさか堺さかい抜歯ばっし治療ちりょうで17歳さいの男子だんし生徒せいと死亡しぼう担当たんとう歯科しか医いら書類しょるい送検そうけん

Aug 26, 2024 18:08 1

Furigana

去年きょねん、大阪おおさか堺さかい市しの歯科しか診療しんりょう所しょで、17歳さいの男子だんし生徒せいとが治療ちりょうの際さい、全身ぜんしん麻酔ますいを受うけたあとに低てい酸素さんそ状態じょうたいとなってその後そのご死亡しぼうしたことについて、警察けいさつは肺はいに十分じゅうぶんな酸素さんそが送おくられていなかった疑うたがいがありながら適切てきせつな処置しょちを怠おこたったなどとして担当たんとうした歯科しか医師いしら2人にんを業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちしの疑うたがいで書類しょるい送検そうけんしました。

書類しょるい送検そうけんされたのは、大阪おおさか堺さかい市しにある「堺さかい市し重度じゅうど障害しょうがい者しゃ歯科しか診療しんりょう所しょ」の34歳さいの歯科しか医師いしと55歳さいの所長しょちょうの2人にんです。

去年きょねん7月つき、この診療しんりょう所しょで特別とくべつ支援しえん学校がっこうに通かよっていた富川とみかわ勇いさむ大だいさん（17）が親知おやしらずを抜ぬく治療ちりょうのために全身ぜんしん麻酔ますいを受うけたあと低てい酸素さんそ状態じょうたいとなり、およそ1か月かげつ後ごに死亡しぼうしました。

富川とみかわさんは当時とうじ、呼吸こきゅうを確保かくほするため、肺はいに酸素さんそを送おくるチューブを鼻はなから入いれていましたが、警察けいさつが捜査そうさした結果けっか、チューブの先端せんたんが何なんらかの原因げんいんで気管きかんから外はずれ、酸素さんそが肺はいに十分じゅうぶんに送おくられていなかった疑うたがいがあることが分わかったということです。

当時とうじ、呼吸こきゅうの異常いじょうを知しらせるアラームが鳴なっていましたが、担当たんとうした歯科しか医師いしは気管きかんに挿入そうにゅうされていないことを確認かくにんしておらず、所長しょちょうも確認かくにんせずにほかの原因げんいんを疑うたがって応急おうきゅう処置しょちを行おこなったため結果けっか的てきに救急きゅうきゅう搬送はんそうの要請ようせいが40分ふん余あまり遅おくれたということです。

このため、警察けいさつは、適切てきせつな処置しょちを怠おこたったなどとして、2人にんを26日にち、業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちしの疑うたがいで書類しょるい送検そうけんしました。

任意にんいの事情じじょう聴取ちょうしゅに対にたいし、担当たんとうの歯科しか医師いしは「チューブの位置いちの異常いじょうなどを疑うたがって対処たいしょできていればよかった」と話はなし、所長しょちょうは「原因げんいんがほかにあると判断はんだんしたことは問題もんだいなかったと思おもうが、救急きゅうきゅう要請ようせいが遅おくれたのは私わたしのミスです」などと話はなしていたということです。

男子だんし生徒せいとの父親ちちおや「再発さいはつ防止ぼうしの対策たいさくを」

亡なくなった男子だんし生徒せいとの父親ちちおやはNHKの取材しゅざいに対にたいし、「まさかこのような事故じこで亡なくなるとは思おもっていませんでした。元気げんきで心こころの優やさしい子こで、治療ちりょうする日ひの朝あさに見みせた笑顔えがおが忘わすれられません。この事故じこがむだにならないよう、緊急きんきゅう時じの対応たいおうなど再発さいはつ防止ぼうしの対策たいさくをしっかりとってほしい」と話はなしています。