日本新聞: 引き取り手のない遺体のトラブル“実態調査し対策検討”厚労相

引き取り手ひきとりてのない遺体いたいのトラブル“実態じったい調査ちょうさし対策たいさく検討けんとう”厚あつ労相ろうしょう

Jun 11, 2024 12:06

Furigana

亡なくなったあと遺体いたいを引き取ひきとって火葬かそうする親族しんぞくなどがいない引き取り手ひきとりてのない遺体いたいが増ふえ、自治体じちたいの負担ふたんが増加ぞうかし親族しんぞくなどとのトラブルも起おきていることについて、武見たけみ厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは「引き取り手ひきとりてがない遺体いたいが安やすらかに弔とむらわれる環境かんきょうづくりが重要じゅうようだ」として今年度こんねんど、実態じったい調査ちょうさを行おこなったうえで対策たいさくを検討けんとうする考かんがえを示しめしました。

引き取り手ひきとりてがない遺体いたいは法律ほうりつに基もとづいて自治体じちたいが火葬かそうなどを行おこないますが、NHKが全国ぜんこく109の自治体じちたいにアンケート調査ちょうさしたところ、自治体じちたいが火葬かそうした人ひとの数かずは2023年度ねんどまでの10年間ねんかん分ぶんの記録きろくが残のこる62の自治体じちたいで2倍ばい以上いじょうに増ふえ、こうした中なかで火葬かそう後ごに親族しんぞくがいることが分わかり苦情くじょうを受うけるなどのトラブルが過去かこ5年ねん余あまりで少すくなくとも14件けん起おきていたことが分わかりました。

自治体じちたいの負担ふたんが増ふえる一方いっぽう、親族しんぞく調査ちょうさをどの範囲はんいまで行おこなえばいいかや、火葬かそうはいつ行おこなうべきかなど国くにによる統一とういつ的てきなルールはなく、アンケートでは全体ぜんたいの9割わりの自治体じちたいが「国くにによるルールの整備せいびが必要ひつようだ」と回答かいとうしています。

こうした問題もんだいについて、武見たけみ厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「引き取り手ひきとりてがない遺体いたいが安やすらかに弔とむらわれるような環境かんきょうづくりが重要じゅうようだ。今年度こんねんど実施じっしする遺体いたいの取り扱とりあつかいの実態じったいや課題かだいについての調査ちょうさを踏ふまえ、どのような対応たいおうが可能かのうか検討けんとうを進すすめていきたい」と述のべ、実態じったい調査ちょうさしたうえで具体ぐたい的てきな対応たいおうについて検討けんとうする考かんがえを示しめしました。