日本新聞: 原子力資料情報室の共同代表伴英幸さん死去脱原発で提言

原子力げんしりょく資料しりょう情報じょうほう室しつの共同きょうどう代表だいひょう伴ばん英幸ひでゆきさん死去しきょ脱だつ原発げんぱつで提言ていげん

Jun 11, 2024 23:06

Furigana

脱だつ原発げんぱつの立場たちばから原子力げんしりょく政策せいさくに関にかんする提言ていげんを続つづけ、国くにの審議しんぎ会かいの委員いいんも務つとめた「原子力げんしりょく資料しりょう情報じょうほう室しつ」共同きょうどう代表だいひょうの伴ばん英幸ひでゆきさんが10日にち、がんのため亡なくなりました。72歳さいでした。

伴ばんさんは三重みえ県けんの出身しゅっしんで、早稲田わせだ大学だいがくを卒業そつぎょう後ご、1986年ねんに起おきたチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこをきっかけに脱だつ原発げんぱつを目指めざす運動うんどうに参加さんかしました。

1990年ねんからは非ひ営利えいりの調査ちょうさ研究けんきゅう機関きかん「原子力げんしりょく資料しりょう情報じょうほう室しつ」のスタッフとなり、1998年ねんからは共同きょうどう代表だいひょうを務つとめてきました。

2000年代ねんだい以降いこうは国くにの原子力げんしりょく政策せいさくの基本きほん方針ほうしんを策定さくていする原子力げんしりょく委員いいん会かいの専門せんもん家か会議かいぎや、エネルギー政策せいさくに関にかんする経済けいざい産業さんぎょう省しょうの審議しんぎ会かいなどの委員いいんを務つとめ、批判ひはん的てきな立場たちばから発言はつげんしてきました。

また、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこのあとは、風評ふうひょう被害ひがいの懸念けねんを理由りゆうに処理しょり水すいの放出ほうしゅつに反対はんたいするなど事故じこ対応たいおうについて提言ていげんを続つづけてきたほか、最近さいきんまで各地かくちの市民しみん集会しゅうかいで講演こうえんするなど精力せいりょく的てきに活動かつどうしていました。