【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（14日にちの動うごき）

ガスプロムはこれまで「ノルドストリーム」で使つかわれるタービンの1つについて、整備せいびを行おこなったカナダの工場こうじょうから現地げんちに戻もどせなくなっているとしていましたが、13日にちに更新こうしんしたSNSで、現在げんざいもタービンが戻もどされることが書類しょるい上じょう、保証ほしょうされていないと強調きょうちょうしました。

そのうえで「安全あんぜんな運用うんようの確保かくほについて客観きゃっかん的てきな結論けつろんを出だすことは不可能ふかのうだ」としています。

カナダ政府せいふは今月こんげつに入はいり、タービンの輸送ゆそうを許可きょかすると発表はっぴょうしていますが、ロシア側がわが経済けいざい制裁せいさいを科かすドイツに揺ゆさぶりをかけるため、点検てんけんが終おわる予定よていの今月こんげつ21日にち以降いこうも供給きょうきゅうを再開さいかいしないのではないかという懸念けねんが出でています。

チェ外相がいしょうはこの中なかで「自主じしゅ、平和へいわ、親善しんぜんの理念りねんに従にしたがって、国家こっか関係かんけいを発展はってんさせていく意思いしを表明ひょうめいした」としていて、関係かんけい強化きょうかを図はかる意向いこうを示しめしています。

これに対にたいしてウクライナ外務省がいむしょうは声明せいめいを発表はっぴょうし「北朝鮮きたちょうせんがいわゆる『独立どくりつ』を承認しょうにんする決定けっていを下くだしたことを強つよく非難ひなんする。ウクライナの憲法けんぽうや国連こくれん憲章けんしょう、国際こくさい法ほうの基本きほん的てきな規範きはんと原則げんそくの重大じゅうだいな侵害しんがいだ」としています。

そして「このような非ひ友好ゆうこう的てきな行為こういに対にたいし、ウクライナは北朝鮮きたちょうせんとの国交こっこう断絶だんぜつを宣言せんげんする」とし、自国じこくの主権しゅけんや領土りょうどの保全ほぜんへの侵害しんがいに対にたいしては厳きびしく対応たいおうし続つづけると強調きょうちょうしました。

ウクライナのこの地域ちいきはことし2月つきにロシアが、先月せんげつにはシリアが独立どくりつ国家こっかとして一方いっぽう的てきに承認しょうにんしています。

協議きょうぎのあとトルコのアカル国防こくぼう相しょうは声明せいめいを発表はっぴょうし、黒海こっかいの海上かいじょう輸送ゆそうの調整ちょうせいにあたる機関きかんをイスタンブールに設置せっちすることや、航行こうこうの安全あんぜんを確保かくほする方針ほうしんなどで一致いっちしたことを明あきらかにしました。

そのうえで、「来週らいしゅう、合意ごうい文書ぶんしょに署名しょめいするためトルコで再ふたたび協議きょうぎする」としています。

またロシア国防省こくぼうしょうは「迅速じんそくで実効じっこう的てきな解決かいけつに向むけたパッケージを提案ていあんした」とする声明せいめいを発表はっぴょうしていて、農産物のうさんぶつの輸出ゆしゅつに向むけ、ロシアとウクライナとの間まで前進ぜんしんがあったとみられます。

世界せかいでは小麦こむぎなどの価格かかくが高騰こうとうし、食料しょくりょう危機ききへの懸念けねんが高たかまっているだけに供給きょうきゅうが増ふえることにつながるかが焦点しょうてんです。

グテーレス事務じむ総長そうちょうは、技術ぎじゅつ的てきな作業さぎょうが残のこっているとしながらも、来週らいしゅうにも最終さいしゅう的てきな合意ごういができることに期待きたいを示しめし、ロシアとウクライナの両りょう政府せいふと仲介ちゅうかいにあたったトルコ政府せいふに感謝かんしゃすると述のべました。

そのうえで「きょうの合意ごういは、当事者とうじしゃどうしが建設けんせつ的てきに対話たいわできることを示しめす非常ひじょうによいニュースだ。しかし、平和へいわのためには長ながい道みちのりがある」と述のべ、国連こくれんとして、対話たいわを通つうじた事態じたいの打開だかいに向むけ仲介ちゅうかいの役割やくわりなどに引き続ひきつづき取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。

そのうえで「協議きょうぎの成功せいこうはわが国わがくにだけではなく、誇張こちょうなしに、全ぜん世界せかいが必要ひつようとしている。黒海こっかいの航行こうこうに対にたいするロシアの脅威きょういを取り除とりのぞくことができれば、世界せかいの食料しょくりょう危機ききの深刻しんこくさを緩和かんわすることができる」として世界せかいの市場しじょうへの食料しょくりょう供給きょうきゅうを回復かいふくするために、努力どりょくを続つづけていると強調きょうちょうしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは協議きょうぎで一定いっていの進展しんてんがあったと報告ほうこくを受うけたとしていて、詳細しょうさいについては近ちかく、合意ごういするという見通みとおしを示しめしました。

ブリンケン国務こくむ長官ちょうかんが13日にちに発表はっぴょうした声明せいめいによりますと、ロシアに連れ去つれさった人数にんずうは、90万まん人にんから最大さいだい160万まん人にんで、このうち子こどもたちはおよそ26万まん人にんと推計すいけいされるとしています。

また、連れ去つれさった人ひとたちの生体せいたい情報じょうほうや個人こじん情報じょうほうを収集しゅうしゅうしてロシアに滞在たいざいすることに同意どういする書類しょるいに強制きょうせい的てきに署名しょめいさせ、ウクライナに自由じゆうに帰国きこくできないようにしているとしています。

さらに市民しみんのパスポートを押収おうしゅうしてロシアのパスポートを発給はっきゅうすることで、ウクライナの人口じんこう構成こうせいを変かえようとしているとしています。

ブリンケン長官ちょうかんは「市民しみんの違法いほうな移送いそうや連れ去つれさりは、ジュネーブ条約じょうやくに著いちじるしく違反いはんしており、戦争せんそう犯罪はんざいだ」と非難ひなんしていて、国際こくさい社会しゃかいとともに、ロシア政府せいふの責任せきにんを追及ついきゅうしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしています。

これに対にたいしウクライナ軍ぐんは、ロシアが掌握しょうあくしたと主張しゅちょうする南部なんぶヘルソン州しゅうでロシア軍ぐんの弾薬だんやく庫こをロケットで攻撃こうげきし、兵器へいきや軍用ぐんよう車両しゃりょうを破壊はかいしたとしています。

人工じんこう衛星えいせいから12日にちに撮影さつえいされた画像がぞうを前日ぜんじつと比くらべると弾薬だんやく庫ことみられる建物たてものがなくなっているほか、地面じめんに穴あなができ周辺しゅうへんが黒くろく焦こげているのが確認かくにんできます。

ヘルソン州しゅうからウクライナ西部せいぶに避難ひなんしているNGO職員しょくいんのオルガ・ジュコバさん（47）は、13日にち、NHKのインタビューに応おうじ、今いまもヘルソン市内しないに残のこる母親ははおやと姉あねと連絡れんらくを取とっているとしたうえで「以前いぜんに比くらべて、市しの中心ちゅうしん部ぶでの爆発ばくはつ音おんが増ふえているほか、ロシア軍ぐんが駐留ちゅうりゅうするヘルソンの空港くうこうに対にたいする砲撃ほうげきが増ふえているということだ。母親ははおやが住すむ市内しないの家いえの近ちかくにもロシア軍ぐんの拠点きょてんがあり、数すう日にち前まえにウクライナ軍ぐんの攻撃こうげきによる大おおきな爆発ばくはつ音おんが聞きこえたと話はなしていた」ということです。

こうした状況じょうきょうからジュコバさんは「市民しみんはウクライナ軍ぐんの反撃はんげきが始はじまったと受け止うけとめている」として、奪還だっかんに向むけてウクライナ軍ぐんが動き出うごきだしたと見みていると話はなしました。

一方いっぽうで、ロシア軍ぐんの動うごきについては「ロシアの占領せんりょう者しゃは、検問けんもん所しょの数かずを増ふやし通過つうかする市民しみんの書類しょるいをしつこく確認かくにんしている」として、市民しみんに対にたいする警戒けいかいや監視かんしを強つよめているということです。

こうした中なか、ウクライナ政府せいふは、ロシア軍ぐんから領土りょうどを奪還だっかんする方針ほうしんを示しめし、南部なんぶヘルソン州しゅうと、南東なんとう部ぶザポリージャ州しゅうの住民じゅうみんに対にたいし、できるだけ早はやく避難ひなんするよう呼よびかけています。

これについて、ジュコバさんは「避難ひなんの呼よびかけはとても適切てきせつなことだが、残念ざんねんながら、ロシアの占領せんりょう者しゃは市民しみんが脱出だっしゅつするのをあらゆる手段しゅだんで阻はばんでいる」として、多おおくの市民しみんが取り残とりのこされている現状げんじょうに懸念けねんを示しめしました。