日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（15日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる15日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナ “戦争せんそう犯罪はんざい”の捜査そうさめぐり特別とくべつ法廷ほうていの設置せっち訴うったえ

ウクライナで行おこなわれた疑うたがいのある戦争せんそう犯罪はんざいなどの捜査そうさを行おこなっているICC＝国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょがあるオランダのハーグで、14日にち国際こくさい会議かいぎが開ひらかれ、ICCのカーン主任しゅにん検察官けんさつかんのほか欧米おうべいなどの40を超こえる国くにから外相がいしょうや大使たいしなどが出席しゅっせきし、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうとクレバ外相がいしょうもオンラインで参加さんかしました。

この中なかでゼレンスキー大統領だいとうりょうは「軍事ぐんじ侵攻しんこうという重大じゅうだいな犯罪はんざいに関かかわる決定けっていをした者ものたち全員ぜんいんに、処罰しょばつは免まぬかれないという原則げんそくを適用てきようしなければならない」と強調きょうちょうしました。

また、クレバ外相がいしょうは「ウクライナは侵略しんりゃく犯罪はんざいを犯おかしたロシアを非難ひなんする。犠牲ぎせいになった多おおくの人ひとたちのため、あらゆる手段しゅだんで正義せいぎを追い求おいもとめる」と述のべたうえで、ロシアの政府せいふや軍ぐんの指導しどう者しゃの責任せきにんを確実かくじつに問とうことができるよう、特別とくべつ法廷ほうていの設置せっちを訴うったえました。

終了しゅうりょう後ごの記者きしゃ会見かいけんでは、特別とくべつ法廷ほうていをめぐる質問しつもんが相次あいつぎ、オランダのフクストラ外相がいしょうが前向まえむきに検討けんとうする姿勢しせいを示しめした一方いっぽうで、ICCのカーン主任しゅにん検察官けんさつかんは「できないことではなく、できることに集中しゅうちゅうしたい」などと述のべるにとどめました。

仏ふつ革命かくめい記念きねん日びロシア周辺しゅうへんのNATO加盟かめい国こく部隊ぶたいがパレードで行進こうしん

フランスでは、革命かくめい記念きねん日びにあわせた軍事ぐんじパレードが行おこなわれ、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづく中なか、ロシア周辺しゅうへんのNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの加盟かめい国こくの部隊ぶたいが招まねかれ、連帯れんたいをアピールしました。

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづく中なかで行おこなわれたことしの軍事ぐんじパレードには、バルト3国こくやポーランド、それにルーマニアなど、ロシア周辺しゅうへんのNATO加盟かめい国こくの部隊ぶたいが招まねかれ、それぞれの国旗こっきを掲かかげて行進こうしんしました。

フランス政府せいふは毎年まいとし、革命かくめい記念きねん日びの軍事ぐんじパレードに同盟どうめい国こくや友好国ゆうこうこくの首脳しゅのうなどを招まねいていて、ことしはロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけて、NATOの連帯れんたいをアピールする場ばとなりました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう “一刻いっこくも早はやくロシアに追加ついか制裁せいさいを”

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、西部せいぶビンニツァ州しゅうの街まちの中心ちゅうしん部ぶがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけたことについて、14日にちに公開こうかいした動画どうがで「たった1回かいのミサイル攻撃こうげきで10歳さいに満みたない3人にんの子こどもを含ふくむ23人にんが死亡しぼうした。これは、残念ざんねんながら最終さいしゅう的てきな数字すうじではなく、行方ゆくえ不明ふめい者しゃが何なん十じゅう人にんもいると報告ほうこくされている」と明あきらかにしました。

その上うえで「ロシアがテロ国家こっかだと正式せいしきに認みとめられなければならないことが改あらためて証明しょうめいされた。平和へいわな街まちと市民しみんの生活せいかつを毎日まいにちのように破壊はかいすることを許ゆるしている国くには、世界せかいのどこにもない」と強つよく非難ひなんし、一刻いっこくも早はやくロシアに追加ついか制裁せいさいを科かすよう欧米おうべい各国かっこくに求もとめました。

国連こくれん事務じむ総長そうちょう市民しみんへの攻撃こうげきを非難ひなん

ウクライナ西部せいぶビンニツァ州しゅうの街まちの中心ちゅうしん部ぶがミサイル攻撃こうげきを受うけて大勢たいせいの市民しみんが死傷ししょうしたことについて、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは14日にち、報道ほうどう官かんを通をつうじてコメントを出だし「がく然がくぜんとしている」としたうえで「市民しみんや民間みんかん施設しせつに対にたいするいかなる攻撃こうげきも非難ひなんし、説明せつめい責任せきにんを求もとめていく」と強調きょうちょうしました。

ロシアメディア統制とうせい強化きょうかの改正かいせい法ほう成立せいりつ

ロシアでは14日にち、国内外こくないがいのメディアが誤あやまった情報じょうほうや偽にせのニュースを伝つたえたとみなされた場合ばあい、一定いってい期間きかんの活動かつどう停止ていしや登録とうろくの無効むこうを命めいじる権限けんげんを検察けんさつトップの検事けんじ総長そうちょうに与あたえる改正かいせい法ほうが成立せいりつしました。

対象たいしょうは、ロシアの人々ひとびとの生命せいめい財産ざいさんや公共こうきょうの秩序ちつじょを脅おびやかす誤あやまった情報じょうほうのほか、軍ぐんの信用しんよう失墜しっついにつながる情報じょうほうを流ながしたとみなされた国内外こくないがいのメディアです。

また、活動かつどう停止ていしの期間きかんは、▼はじめは3か月かげつ以内いない、▼繰り返くりかえせば6か月かげつ以内いないと定さだめられ、▼さらに違反いはんが繰り返くりかえされていると判断はんだんされれば、メディアの登録とうろくが抹消まっしょうされる可能かのう性せいもあるとしています。

さらに、外国がいこくでロシアのメディアの活動かつどうが禁止きんしされたり制限せいげんされたりした場合ばあいは、対抗たいこう措置そちとしてその国くにのメディアのロシア国内こくないでの活動かつどうを禁止きんしまたは制限せいげんできるとしています。

ロシアでは、ことし3月つきに情報じょうほう統制とうせいの強化きょうかにつながる改正かいせい法ほうが成立せいりつしましたが、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうの長期ちょうき化かに伴ともない、プーチン政権せいけんへの厳きびしい批判ひはんを続つづける海外かいがいメディアに対にたいして合法ごうほう的てきな活動かつどうの停止ていしまでちらつかせながら、圧力あつりょくを強つよめる姿勢しせいを鮮明せんめいにした形かたちです。

ロシア軍事ぐんじ侵攻しんこうの長期ちょうき化かを見据みすえ法ほう整備せいび

ロシアでは、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうのさらなる長期ちょうき化かを見据みすえて、複数ふくすうの法案ほうあんが議会ぎかいで可決かけつされ、14日にち、プーチン大統領だいとうりょうが署名しょめいし、成立せいりつしました。

成立せいりつした法律ほうりつの1つは、国家こっかへの反逆はんぎゃく行為こういを罰ばっするもので、軍事ぐんじ行動こうどうや紛争ふんそうの途中とちゅうで、敵てき側がわについた場合ばあい、最大さいだいで懲役ちょうえきまたは禁錮きんこ20年ねんの刑けいに処しょすることなどが定さだめられました。

また、国外こくがいで活動かつどうする軍ぐんや治安ちあん機関きかんを支援しえんするため、政府せいふが特定とくていの企業きぎょうに対にたいし、物資ぶっしの提供ていきょうを強制きょうせいする法律ほうりつも成立せいりつし、これによってプーチン政権せいけんはウクライナでの「特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせん」に必要ひつような兵器へいきの修理しゅうりや物資ぶっしの供給きょうきゅうに関にかんする需要じゅように対応たいおうできるようになります。

国立こくりつ博物館はくぶつかん展示てんじ品ひんを別べつの場所ばしょに

ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが長期ちょうき化かする中なか、ウクライナ各地かくちの国立こくりつ博物館はくぶつかんなどでは、貴重きちょうな文化財ぶんかざいを守まもるため、展示てんじ品ひんを別べつの場所ばしょに避難ひなんさせていて、国民こくみんが自国じこくの文化ぶんかに直接ちょくせつ触ふれることができない状態じょうたいが続つづいています。

このうち、西部せいぶのリビウにある国立こくりつ博物館はくぶつかんは、1905年ねんに開館かいかんしたウクライナ最大さいだい級きゅうの博物館はくぶつかんで、およそ18万まん点てんの書物しょもつや絵画かいが、芸術げいじゅつ品ひんが収蔵しゅうぞうされています。