自民党の
党大会が
開かれ、
安倍総理大臣は、
財務省の
決裁文書の
書き換え
問題を
陳謝したうえで、
全容解明に
取り組み、
信頼の
回復を
図る決意を
強調しました。
また、
自衛隊が
違憲だという
論争に
終止符を
打つことが
党の
責務だとして、
憲法を
改正し、
自衛隊の
存在を
明記することに
強い意欲を
示しました。
自民党の
党大会は
東京都内の
ホテルで
開かれ、
党所属の
国会議員や
都道府県連の
代表ら
およそ3500人が
出席しました。
安倍総理大臣は冒頭、財務省の決裁文書の書き換え問題について、「行政に対する信頼を揺るがす事態であり、責任を痛感している。最終的な責任は私にあり、改めて、国民に深くおわび申し上げる」と陳謝しました。
そのうえで安倍総理大臣は「なぜ起こったのか、徹底的に解明し、二度と起こらないよう、組織を根本から立て直す責任を果たすことを約束する」と述べ、全容解明や再発防止に取り組み、信頼回復を図る決意を強調しました。
また安倍総理大臣は、憲法改正について、「いよいよ、結党以来の課題の憲法改正に取り組むときが来た。4つの項目について議論を重ねており、9条も改正案を取りまとめていく。憲法に、自衛隊を明記し、自衛隊が違憲だという論争に終止符を打つことこそが、自民党の責務だ」と述べ、憲法を改正し、自衛隊の存在を明記することに強い意欲を示しました。
党務報告を行った二階幹事長は、憲法改正について、「衆参両院の憲法審査会で議論を深め、憲法改正原案を策定し、発議を目指す」と述べました。
一方、来賓として出席した公明党の山口代表は、財務省の決裁文書の書き換え問題を念頭に、「国民は事態を注視しており、実態を解明し、二度と起こらないよう体制を立て直すことが、政府・与党に課せられた課題であり、国民の信頼を取り戻さなくてはならない」と述べました。
そして、党大会では「自衛隊の明記」など4項目で、憲法改正実現を目指すとして、衆・参両院の憲法審査会で幅広い合意形成を図るなどとした、ことしの運動方針を決定しました。