12日夜、
和歌山県の
沖合を
飛行していた
アメリカのユナイテッド
航空の
旅客機が
関西空港に
緊急着陸し、
乗客が
脱出用シューターを
使って
緊急脱出する
トラブルがあり、
5人が
軽いけがをしました。
12日晚上,在和歌山縣外海飛行的美國聯合航空客機緊急降落於關西機場,發生乘客使用逃生滑梯緊急撤離的事故,導致5人輕傷。
飛行中、
貨物室で
火災を
知らせる
警報が
出たということで、
国の
運輸安全委員会はトラブルの
原因などを
調べることにしています。
在飛行中,據稱貨艙發出了火災警報,國家的運輸安全委員會正在調查事故原因等相關情況。
国土交通省関西空港事務所によりますと、12日午後6時半ごろ、成田からフィリピンのセブに向かっていたアメリカのユナイテッド航空32便、ボーイング737型機が和歌山県の沖合およそ200キロ、上空およそ1万メートルを飛行中、後部にある貨物室で火災が起きたことを知らせる警報が操縦室に表示されました。
根據國土交通省關西機場事務所的消息,12日傍晚6點半左右,從成田飛往菲律賓宿霧的美國聯合航空32號班機,一架波音737型飛機,在和歌山縣外海約200公里、上空約1萬公尺飛行時,駕駛艙顯示後部貨艙發生火災的警報。
この便には、乗客・乗員あわせておよそ140人が乗っていて、緊急事態を宣言し、午後7時すぎに関西空港に緊急着陸しました。
這班航班上包括乘客和機組人員共約140人,已宣佈緊急狀態,並於下午7點過後在關西機場緊急降落。
誘導路で停止したあと、乗客は午後7時半ごろから脱出用シューターを使って緊急脱出を開始し、10分ほどで全員が脱出しましたが、5人が軽いけがをしたということです。
在滑行道停下後,乘客從晚上七點半左右開始使用緊急逃生滑梯進行緊急撤離,約十分鐘內全員撤離完畢,但據說有五人受了輕傷。
また、消防によりますと、消火活動は行わなかったということです。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として、13日事故調査官2人を現地に派遣し、貨物室の状況やトラブルの原因のほか、避難誘導が適切だったかなどを調べることにしています。
國家運輸安全委員會將此次事件作為可能導致事故的「重大事故徵候」,於13日派遣了兩名事故調查官前往現場,調查貨物艙的狀況及故障原因,並檢查疏散引導是否適當等相關情況。
乗客の40代男性「脱出するよう指示があり焦った」
乗客の40代の男性は「機内で『大阪に緊急着陸する』というアナウンスがあり、何が理由かと少し動揺しましたが、混乱した様子はありませんでした。
乘客40多歲男性:「接到要脫離的指示,感到很焦急。」一名40多歲的男性乘客表示:「機內有廣播說『將在大阪緊急降落』,雖然我有點動搖,不知道是什麼原因,但現場沒有混亂的情況。」
その後、
緊急着陸してから
脱出するよう
指示があり
焦りました。
後來接到指示,要在緊急降落後立刻脫離,讓我感到非常緊張。
5分ほどかけて
脱出しました」と
話していました。
乗客のアメリカ人男性「脱出は混乱もなくスムーズ」
乗客のアメリカ人男性は「『機内を調べるから』というアナウンスがありましたが、その後すぐに『シートベルトをとって外に出ろ』と言われました。
乘客的美國男性表示:「疏散時沒有混亂,非常順利。」這位美國男性乘客說:「雖然廣播通知我們『要檢查機艙』,但隨後馬上就被告知『解開安全帶,立刻到外面去』。」
脱出は
混乱もなくスムーズでした」と
話していました。
空港の関係者によりますと、乗客は関西空港近くのホテルに移り、会議室で休んでいて、毛布や軽食などが配られたということです。
根據機場相關人士表示,乘客已轉移到關西機場附近的飯店,在會議室休息,並且發放了毛毯和輕食等物品。
ユナイテッド航空 「航空当局調査に協力」
アメリカのユナイテッド航空は、飛行中に貨物室で火災を知らせる警報が出たため関西空港に緊急着陸した旅客機について、12日、NHKの取材に対し整備部門による初期の調査では実際に火災が起きたことを示すものは確認されなかったと明らかにしました。
聯合航空「配合航空當局調查」美國聯合航空表示,關於因飛行途中貨艙發生火災警報而緊急降落於關西機場的客機,12日接受NHK採訪時透露,維修部門初步調查並未發現實際發生火災的跡象。
その上で、「われわれは本">日本の航空当局の調査に協力している」とコメントしています。
在此基礎上,評論稱:「我們正在配合日本航空當局的調查。」
A滑走路再開 13日は平常運航
関西空港は、2本ある滑走路のうちユナイテッド航空機が着陸したA滑走路で閉鎖が続いていましたが、13日午前2時28分に運用を再開しました。
A跑道重新開放 13日恢復正常運行 關西機場在兩條跑道中,因聯合航空的飛機降落而持續關閉的A跑道,已於13日凌晨2點28分重新開始運作。
閉鎖の影響で12日は一部の便で最大2時間程度の遅れが出ていましたが、13日は平常通り運航するということです。
由於封閉的影響,12日部分航班出現了最多約2小時的延誤,但13日將恢復正常運行。
着陸までの経緯
航空機の飛行コースなどを公開する民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、関西空港に緊急着陸した機体は12日午後5時42分ごろ、成田空港を離陸しています。
根據公開飛行路線等資訊的民間網站「Flightradar24」顯示,緊急降落關西機場的飛機於12日下午5點42分左右從成田機場起飛。
離陸後は太平洋の上空を南西に向けて飛行していましたが、午後6時半ごろ、進路を北に変えて関西空港の方向に向かっています。
起飛後,原本朝著西南方向飛越太平洋上空,但在下午六點半左右,改變航向朝北,正前往關西機場的方向。
そして離陸からおよそ1時間25分後の午後7時7分ごろに、関西空港に着陸したと記録されています。
然後在起飛後大約1小時25分鐘的下午7點07分左右,被記錄為降落在關西機場。
緊急着陸した機体
「フライトレーダー24」によりますと、関西空港に緊急着陸した機体は、ボーイング737の800型機です。
根據「FlightRadar24」的資訊,緊急降落在關西機場的飛機是波音737-800型號。
ボーイング社のホームページによりますと、この機体は全長39。5メートル、幅35。8メートル、高さ12。6メートルと記載されています。
脱出用シューターとは
航空機の脱出用シューターは、乗客を機内から直ちに脱出させる必要があると判断された場合に使用されます。
逃生滑梯是指飛機上的逃生滑梯,在判斷需要讓乘客立即從機艙內撤離時會使用。
航空機は、一定の条件のもとで全員が90秒以内に脱出できるよう設計されていて、脱出用シューターも非常口を開くと自動的に滑り台のような形で飛び出すようになっています。
飛機在一定條件下設計成所有人都能在90秒內撤離,緊急出口一打開,逃生滑梯也會自動像溜滑梯一樣彈出。
ただ、緊急性を優先している設計のため、滑走路など硬い地面に体を打ちつけるなどしてけが人が出るケースがあり、使用時は乗務員が下りてくる乗客を支えるサポートを先に下りた乗客にも依頼することになっています。
不過,由於這種設計優先考慮緊急性,因此也有可能發生乘客因撞擊跑道等堅硬地面而受傷的情況,使用時會請已先下滑的乘客協助空服員支撐後續下來的乘客。