日本新闻: 副操縦士が機長を撃つと脅迫、急病人対応めぐる意見の相違で　米国

副操縦士ふくそうじゅうしが機長きちょうを撃うつと脅迫きょうはく、急病人対応きゅうびょうにんたいおうめぐる意見いけんの相違そういで　米国べいこく

Nov 3, 2023 07:11

Furigana

銃じゅうを携帯けいたいして旅客機りょかくきに乗務じょうむしていた副操縦士ふくそうじゅうしが、急病人きゅうびょうにんの発生はっせいを理由りゆうに行いき先さきを変更へんこうしようとした機長きちょうを銃撃じゅうげきすると脅おどしたとして、業務妨害ぎょうむぼうがいの罪つみで米べいユタ州大陪審しゅうだいばいしんに起訴きそされた。米運輸省監察総監室べいうんゆしょうかんさつそうかんしつが明あきらかにした。

裁判書面さいばんしょめんによると、副操縦士ふくそうじゅうしだったジョナサン・ダン被告ひこくは１０月がつ１８日にちに起訴きそされた。事件じけんの発生はっせいは２０２２年ねん８月がつ。ダン被告ひこくは、もし行いき先さきを変更へんこうすれば機長きちょうを銃撃じゅうげきすると脅迫きょうはくし、乗員じょういんによる任務にんむの遂行すいこうを妨害ぼうがいしたとされる。

監察総監室かんさつそうかんしつによれば、急病人きゅうびょうにんの発生はっせいを受うけて行いき先さきを変更へんこうするかどうかをめぐって副操縦士ふくそうじゅうしだったダン被告ひこくと機長きちょうの間あいだで意見いけんが食くい違ちがい、ダン被告ひこくはもし行いき先さきを変更へんこうすれば機長きちょうを撃うつと脅迫きょうはくした。

監察総監室かんさつそうかんしつは同便どうびんを運航うんこうしていた航空会社こうくうがいしゃは明あきらかにしていない。しかし米べいデルタ航空こうくうは、ダン被告ひこくが既すんでにデルタ航空こうくうを辞やめていることを明あきらかにした。

米連邦航空局べいれんぽうこうくうきょく（ＦＡＡ）はダン被告ひこくの操縦士免許そうじゅうしめんきょに関連かんれんして、同被告どうひこくは現時点げんじてんで飛行業務ひこうぎょうむに必要ひつようなＦＡＡの診断書しんだんしょを持もっていないと説明せつめいしている。

ダン被告ひこくは当時とうじ、米運輸保安庁べいうんゆほあんちょう（ＴＳＡ）の制度せいどに基もとづき、銃じゅうを機内きないに持もち込こむことを許可きょかされていた。この制度せいどは０１年ねん９月がつ１１日にちの米同時多発べいどうじたはつテロを受うけて創設そうせつされたもので、ハイジャックなどの事件じけんに対応たいおうすることを想定そうていしていた。