Jリーグカップ アビスパ福岡ふくおか 初はつ優勝ゆうしょう クラブ史上しじょう初はつタイトル

Jリーグカップは、リーグ戦せん、天皇てんのう杯はいと並ならぶサッカーの国内こくない3大だいタイトルの1つです。

国立こくりつ競技きょうぎ場じょうで行おこなわれた4日にちの決勝けっしょうは、初はじめての優勝ゆうしょうを目指めざすアビスパと7年ねんぶり3回かい目めの優勝ゆうしょうを目指めざすレッズが対戦たいせんし、6万まん1000人にんを超こえるサポーターが詰つめかけました。

アビスパは、前半ぜんはん5分ふん、ゴール前まえに走り込はしりこんできた前まえ 寛之ひろゆき選手せんしゅが右みぎサイドからの鋭するどいパスを押し込おしこんで先制せんせいすると、前半ぜんはん終了しゅうりょう間際まぎわには左ひだりサイドからのパスを宮みや 大樹たいき選手せんしゅが左足ひだりあしで冷静れいせいに流し込ながしこんで2点てんリードで試合しあいを折り返おりかえしました。

後半こうはんはレッズの攻勢こうせいを受うけ、22分ふんにゴール前まえでロングパスを受うけた途中とちゅう出場しゅつじょうの明あきら本ほん考こう浩ひろし選手せんしゅに左足ひだりあしを振ふり抜ぬかれて1点てん差さに迫せまられました。

それでもレッズの猛攻もうこうを最後さいごまで体からだを張はって守り抜まもりぬいたアビスパが2対たい1で勝かち初はじめての優勝ゆうしょうを果はたしました。

アビスパはクラブ史上しじょう初はつのタイトル獲得かくとくです。

一方いっぽう、レッズはアビスパより長ながくボールを支配しはいしてゴール前まえに攻め込せめこみましたがチャンスを決きめきれず、逆ぎゃくに持ち味もちあじの堅かたい守もりを崩くずされて7年ねんぶり3回かい目めの優勝ゆうしょうはなりませんでした。

アビスパ福岡ふくおかとは

アビスパ福岡ふくおかは福岡ふくおか市しをホームタウンとするクラブで、1982年ねん創部そうぶの中央ちゅうおう防犯ぼうはんサッカー部ぶを前身ぜんしんとしています。

1993年ねんにJリーグが始はじまって以降いこう、静岡しずおか県けん藤枝ふじえだ市しで「中央ちゅうおう防犯ぼうはんFC藤枝ブルックスふじえだぶるっくす」としてJリーグ参入さんにゅうを目指めざして活動かつどうしていましたが、1995年ねんサッカークラブの誘致ゆうちを進すすめていた福岡ふくおか市しの要請ようせいでホームタウンを移うつし、「福岡ふくおかブルックス」となりました。

その後そのご、わずか1年ねんで「アビスパ福岡ふくおか」としてJリーグに加盟かめいしましたが成績せいせきは振ふるわず、2001年ねんのシーズンにJ2降格こうかくが決きまり、以降いこうはJ1に昇格しょうかくしても1年ねんで降格こうかくするシーズンが続つづきました。

2020年ねんに現在げんざいの長谷部はせべ茂利しげとし監督かんとくが就任しゅうにんし、1年ねんでJ1昇格しょうかくを果はたすと、2021年ねんのシーズンはクラブとして最高さいこうの8位いとなりました。

今こんシーズンは、リーグ戦せんの第だい31節せつを終おえて8位いにつけているほか、天皇てんのう杯はいではクラブとして初はじめてベスト4に入はいりました。

ここまで国内こくない3大だいタイトルを獲得かくとくしたことはなく、今回こんかいのJリーグカップが初はじめてのタイトルとなりました。

アビスパ福岡ふくおか 宮みや大樹だいき「練習れんしゅうしてきたこと出だせた」

アビスパ福岡ふくおかの宮みや 大樹たいき選手せんしゅは、前半ぜんはん終了しゅうりょう間際まぎわコーナーキックからの一連いちれんのプレーで挙あげたみずからのゴールについて「今こんシーズン、僕ぼく自身じしんがセットプレーから点てんをとれていなかったが、練習れんしゅうしてきたことをこの大おおきな舞台ぶたいで出だせた。多おおくのサポーターが来きてくれたのでそのサポーターの前まえで優勝ゆうしょうすることができてうれしい」と喜よろこびを語かたっていました。

アビスパ福岡ふくおか 奈良なら竜りゅう樹じゅ「ここまで頑張がんばってきてよかった」

アビスパ福岡ふくおかのキャプテン奈良なら竜りゅう樹じゅ選手せんしゅは、試合しあい直後ちょくごのインタビューで「仲間なかまに恵めぐまれて、サポーターに恵めぐまれて、みんなで喜よろこべる瞬間しゅんかんを味あじわえた。ここまで頑張がんばってきてよかったと思おもう。上手じょうずでもなく華麗かれいでもなかったが、全員ぜんいんが体からだを張はって最後さいごの最後さいごまでアビスパらしい戦たたかいができた。優勝ゆうしょうできてうれしい」と感慨かんがい深ふかげに振り返ふりかえりました。