警察などによりますと、4日午前7時半ごろ、北秋田市阿仁幸屋渡で「建物から煙が上がっている」と近くに住む人から消防に通報がありました。
消防車など4台が出て消火に当たり、火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、木造2階建ての食堂を兼ねた住宅1棟が全焼しました。
この住宅には当時、50代の夫婦がいましたが、自力で逃げ、2人ともけがはなかったということです。
当時の状況について夫は「落雷の音がしたあとに家の中から焦げ臭いにおいがしたため確認したところ、2階の物置部屋のあたりから炎が上がっていた」と話しているということで、警察と消防が火事の原因を詳しく調べています。
現場は、秋田内陸縦貫鉄道の比立内駅から南東におよそ300メートルの住宅が点在する地域で、4日朝の秋田県内は前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり、気象台が「竜巻注意情報」を出して雷などに注意するよう呼びかけていました。
近隣住民「雷の光とともに大きな音 家が揺れた」
火事の現場を撮影した近くに住む松橋鉄明さん(78)は、当時の状況について「午前7時半ごろ、自宅にいたら雷の光とともに大きな音が鳴り響き、家が揺れた」と振り返りました。
しばらくして消防車のサイレンが聞こえたことから、自宅の2階に上がって外を見たところ、現場の食堂を兼ねた住宅から白い煙が上がっていたため、カメラを片手に現場へ向かったということです。
松橋さんは「雷が原因だとすれば、とても怖い」と話していました。