神戸女性殺害事件 容疑者 事件の約1か月前に新幹線の切符入手
神戸市のマンションで24歳の女性が殺害された事件で、逮捕された容疑者が事件のおよそ1か月前に、住んでいた東京と神戸との間を往復する新幹線の切符を入手していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警察は27日、容疑者が住んでいた勤務先の寮を捜索し、事件までのいきさつなどを調べています。
東京 新宿区の会社員、谷本将志容疑者(35)は今月20日、神戸市内にあるマンションのエレベーターの中で24歳の会社員の女性をナイフで刺して殺害した疑いが持たれています。
警察は27日朝、容疑者が住んでいた東京都内の会社の寮を捜索しました。
容疑者は、会社に対して今月17日から休暇を取得していましたが、その後の捜査関係者への取材で、事件のおよそ1か月前の先月下旬に、この休暇の日程に合わせて東京駅と新神戸駅を往復する新幹線の切符を入手していたことが分かりました。
これまでの調べで容疑者は、神戸に入った今月17日から事件現場近くのホテルに滞在し、当日は、勤務先から帰宅する女性のあとをおよそ50分間にわたってつけていたとみられ、女性の勤務先付近の防犯カメラの映像には前日と当日、容疑者とよく似た人物が写っていました。
容疑者は神戸に入って以降、ホテル周辺を歩き回っていたということで、警察は、事件までのいきさつなどを調べています。
2024年のストーカー被害の相談や通報件数は
警察庁によりますと、2024年、全国の警察に寄せられたストーカー被害の相談や通報は1万9567件で、前の年と比べてわずかに減少したものの、依然として多くなっています。
このなかで被害者と加害者の関係の内訳を見ると、
▽「交際相手や元交際相手」が最も多く、全体の37.1%。
次いで
▽「知人や友人」が13.4%、
▽「勤務先の同僚や職場関係」が12.6%となっています。
一方、
▽「面識なし」も8.8%となっています。
警察庁は、不安に感じることがあればささいなことだと思わず、警察や専門機関にすぐに相談するよう呼びかけています。