木魚のはじまり
あるお寺に、
和尚さんと
小僧さんがいました。
小僧さんは、
立派な
お坊さんになりたくて、
毎日一生懸命お経を
勉強していました。
しかし、
小僧さんは
なかなかお経を
覚えることができませんでした。
それでも小僧さんは、
昼も
夜も
勉強を
続けました。
ある日、
小僧さんは
海の
近くの
崖で
お経を
読んでいました。
すると、
風が
吹いて、
お経の
本が
松の
木の
上に
飛んでいってしまいました。
小僧さんは
本を
取ろうとして
木に
登りましたが、
足を
滑らせて
海に
落ちてしまいました。
この話を
聞いて、
和尚さんは
とても悲しくなりました。
小僧さんのために
お墓を
作って
木を
植えました。
そして、
その木に
向かって
毎日お経を
読みました。
木は
どんどん大きくなりました。
しかし、
あるとき
大きな
嵐が
来て、
木は
倒れてしまいました。
和尚さんは、
倒れた
木で
魚の
形の
彫り
物を
作りました。
そして、
魚の
彫り
物をたたきながら
お経を
読みました。
この話を
聞いた
人たちは、この
魚の
彫り
物を
木の
魚「
木魚」と
呼びました。
そして、
和尚さんと
小僧さんの
気持ちを
伝えていきました。
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