新型コロナウイルスの
感染拡大への
対応から、
先月15
日、アメリカの
FRB=
連邦準備制度理事会が、
ゼロ金利政策の
導入を
決めた
際の
緊急会合の
議事録が
公表され、
参加者からは、
経済活動が
どれだけ
停止するかを
見通すことは
難しいといった
意見が
相次ぐ
など、
緊迫した
様子で
議論が
進められていたことがわかりました。
8日公表された
議事録によりますと、
予定されていた
日程を
前倒しして
開催された
FRBの
緊急の
会合は、
先月15
日の
日曜日、
午前10
時からテレビ
会議方式で
行われました。
新型コロナウイルスの感染拡大が進み、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、過去最大の値下がりを2度にわたって記録するなど、金融市場の動揺が続いていました。
会合では、国内の企業活動や消費、雇用などが急激に悪化しているという認識が共有され、ほとんどの参加者が危機対応とも言える大幅な利下げに賛同したとしています。
また、経済活動が停止する期間や影響の深刻さについては見通すことが難しいという意見が相次ぎ、緊迫した様子で議論が進められていたことがわかりました。
FRBはこの日の夕方に、事実上のゼロ金利政策と量的緩和策を同時に導入することを発表し、その後も追加の緩和措置を講じるなど、金融市場の安定化のため、やつぎばやに政策を打ち出しています。