内定者懇親会の逆効果
新卒内定者が他社へ流出することを防ぐため、各企業は内定者との関係維持に様々な努力を重ねているものの、従来型の食事会や懇談会といった施策は、必ずしも好意的に受け止められているわけではない。
そのような状況を受け、事業の加速支援サービスを展開するGoldenMessage社は、内定者に対してオーダーメイドスーツを贈呈するという新たな取り組みを提案した。
同社が2027年度卒業予定の大学生397名を対象に実施した調査によれば、内定先企業からの食事会や懇談会への招待について、「とても嬉しい」と回答した学生はわずか11%、「嬉しい」が27%にとどまり、残りの62%は「普通」または「普通以下」と回答している。すなわち、多くの学生が従来型の懇親会に対して積極的な関心を示していないことが明らかとなった。
さらに、「普通」あるいは「普通以下」と答えた学生に理由を尋ねたところ、「辞退防止を目的とした形だけの呼びかけであることが伝わってくる」「選考中と同様の内容で新鮮味がない」「先輩社員との会話も形式的で距離感が縮まらない」「歓迎というより囲い込みの印象を受ける」など、ネガティブな意見が多く寄せられている。
こうした声から、形式的なイベントがむしろ逆効果となり得ることがうかがえる。
これに対し、GoldenMessage社は「歓迎および入社後の活躍を応援する意図を込めたオーダースーツ贈呈イベント」を提案した。このイベントへの参加意向を調査したところ、実に92%の学生が「参加したい」と回答している。
スーツを受け取ることについては、入社直後は経済的余裕がないため助かるという現実的な理由が挙げられる一方で、「若手にここまで投資する企業だと感じ、信頼が増す」「歓迎の気持ちが実際の行動として伝わってくる」といった、企業姿勢への肯定的な評価も見受けられた。
これらの調査結果を踏まえ、GoldenMessage社は、内定者フォローにおいて重要なのは単なる接触回数ではなく、どのような形で将来への投資姿勢を示すかであり、それこそが企業の本気度を問う「姿勢の勝負」であると指摘している。同社は現在、体験型オーダースーツブランド「SUIT REPUBLIC」を立ち上げ、内定者向け出張フィッティング会の企画・運営パッケージを提供している。