日本新聞: 殺人未遂容疑で逮捕元次官「迷惑かけてはいけないと思った」

殺人さつじん未遂みすい容疑ようぎで逮捕たいほ元もと次官じかん「迷惑めいわくかけてはいけないと思おもった」

Jun 2, 2019 12:06

Furigana

１いち日にち、東京とうきょう・練馬ねりま区くの住宅じゅうたくで44歳さいの長男ちょうなんが包丁ほうちょうで刺さされて死亡しぼうした事件じけんで、逮捕たいほされた農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかんの76歳さいの父親ちちおやは「周囲しゅういに迷惑めいわくをかけてはいけないと思おもった」と話はなしていることが、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。事件じけんの直前ちょくぜん、近ちかくの小学校しょうがっこうの音おとがうるさいと腹はらを立たてていた長男ちょうなんを父親ちちおやがたしなめたことで口論こうろんになったということで、警視庁けいしちょうが詳くわしいいきさつを調しらべています。１いち日にち、東京とうきょう・練馬ねりま区く早宮はやみやの住宅じゅうたくで、この家いえに住すむ無職むしょくの熊澤くまさわ英一郎えいいちろうさん（44）が包丁ほうちょうで刺さされて死亡しぼうし、警視庁けいしちょうは、父親ちちおやで農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかん、熊澤くまさわ英昭ひであき容疑ようぎ者しゃ（76）を殺人さつじん未遂みすいの疑うたがいで逮捕たいほしました。

調しらべに対にたいし、「長男ちょうなんを包丁ほうちょうで刺さした」と供述きょうじゅつしているということですが、その後そのごの調しらべで、事件じけんの直前ちょくぜんに父親ちちおやと長男ちょうなんの間まで口論こうろんになっていたことが、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、家いえの近ちかくにある小学校しょうがっこうの音おとがうるさいと腹はらを立たてていた長男ちょうなんに対にたいして、父親ちちおやがたしなめたことがきっかけで口論こうろんになったということです。

長男ちょうなんは家庭かてい内ないで暴力ぼうりょくを振ふるうこともあったということで、父親ちちおやの熊澤くまさわ容疑ようぎ者しゃは「周囲しゅういに迷惑めいわくをかけてはいけないと思おもった」と話はなしていることも、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

警視庁けいしちょうは、家庭かてい内ないで長年ながねんトラブルがあったとみて、詳くわしいいきさつを調しらべています。

近所きんじょの人ひと「息子むすこのこと知しらず」

近ちかくに住すむ80代だいの男性だんせいは、熊澤くまさわ容疑ようぎ者しゃについて「一緒いっしょに練馬ねりま区くの社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいの会員かいいんをしていたことがありました。何事なにごとにも丁寧ていねいで人柄ひとがらもいい人ひとという印象いんしょうで、こんな事件じけんを起おこすとは思おもいませんでした。近所きんじょに住すんでいるのでよくあいさつをする仲なかですが、１いち週間しゅうかんほど前まえに奥おくさんと買い物かいものに行いく時ときに会あいました。仲なかのよい夫婦ふうふで、何なにかに悩なやんでいるような様子ようすはありませんでした」と話はなしていました。