過去の優勝者にはバリー・ボンズさんやケン・グリフィーさん、アーロン・ジャッジ選手など大リーグ屈指の強打者たちが名を連ねています。
通常はオールスターゲームの出場選手の中から8人が選ばれますが、辞退をしたり、けがをしたりした選手がいた場合はオールスターゲームに出場しない選手も選ばれます。
8人の選手が1対1のトーナメント方式で4分の持ち時間の間にどれだけ多くのホームランを打てるかを競い、飛距離が134メートル以上のホームランを2本打てば、「ボーナスタイム」として持ち時間が30秒増えます。
この方式で行われているのは2015年からで、優勝するためには3回の対戦で少なくとも12分間、打ち続けることになるため疲労などを考慮して辞退する選手もいます。
こうした現状を受けて大リーグ機構はおととし、優勝賞金を前年の12万5000ドルの8倍となる100万ドル、日本円ではおよそ1億1000万円に引き上げました。
昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でオールスターゲームが開催されなかったため、ホームラン競争自体も2シーズンぶりに行われます。
打球の飛距離にも注目が集まりそうです。 理由はその舞台にあります。 今回、オールスターゲームが行われるコロラド州デンバーにある「クアーズ・フィールド」はナショナルリーグのロッキーズの本拠地で1995年にオープン、広さは両翼がおよそ106メートル、センターが126メートルです。 最大の特徴は、標高です。 およそ1600メートルにあるため気圧が低く空気抵抗が抑えられ、打球の飛距離が伸びる特徴があり、大リーグの中でも特にバッターに有利な球場として知られています。 ロッキーズによりますと海面と同じ標高の球場に比べて飛距離が9%伸びるということです。 この球場で大谷選手も過去に特大の当たりを打っています。 試合前のバッティング練習ではありましたが、大リーグ1年目の2018年5月、ライトの3階席に届く推定でおよそ150メートルの打球を放ちました。 では、ホームラン競争でライバルとなる選手は誰なのか。 これまでに出場を明らかにした選手は大谷選手以外にいませんが、ホームラン22本で両リーグトップに並ぶブルージェイズのゲレーロJr.選手や、パドレスのタティースJr.選手など大リーグ屈指のホームランバッターたちと大谷選手の「直接対決」が実現するのか、早くも期待が高まっています。
そして合わせて13本のホームランを打っています。 このうち2016年の第1戦では最初にヤクルトの山田哲人選手と対戦して6本のホームランを打ち勝ちました。 決勝ではソフトバンクの柳田悠岐選手と対戦し3本のホームランを打って優勝しています。
会場は「高地」の球場 飛距離にも注目
大谷 日本でのホームラン競争では優勝経験も