東京・台東区の会社役員、細谷健一容疑者(43)と妻の細谷志保容疑者(37)は、去年3月、次女で4歳だった美輝ちゃんに対し、車の不凍液に含まれる有害な化学物質、「エチレングリコール」や抗精神病薬「オランザピン」を摂取させて殺害したとして逮捕され、16日検察庁に送られました。
これまでの調べで、警視庁が去年8月に自宅を捜索して押収したスマートフォンやパソコンを解析した結果、1年ほど前から「エチレングリコール」や「オランザピン」をインターネットで複数回購入していたことがわかっています。
さらに捜査関係者によりますと、これらの化学物質や薬の人体への影響などを、検索した履歴も残されていたということです。
警視庁は中毒症状が出ることなど、事前に危険性を確認したうえで摂取させた疑いがあるとみて調べています。
調べに対し、健一容疑者は容疑を否認し、志保容疑者は黙秘しているということです。
顧問弁護士が会見 健一容疑者は一貫して否認 無実を訴えている
健一容疑者が社長を務める会社の顧問弁護士が16日都内で会見を開きました。
この中で、健一容疑者は一貫して否認し無実を訴えているとしたうえで、「逮捕容疑のようなことをするのはありえない」と訴えました。
美輝ちゃんが保育園に通いながら夜間もたびたび別の保育施設に預けられていたことについては「健一容疑者は3人の子育てを担いながら、仕事もしていた。上の2人のきょうだいの送り迎えや勉強を見ている間に食事をさせてくれる保育施設に預けておくほうが、美輝ちゃんのためになると考えたのではないか」と説明しました。
また美輝ちゃんが亡くなったことについては「健一容疑者は耐えがたい悲しみや涙が止まらないくらいつらい気持ちを抱えていると思う」と話していました。