Báo tiếng Nhật: 京都大学「吉田寮」裁判 14人の入居継続を認める判決京都地裁

京都大きょうとだい学がく「吉田よしだ寮りょう」裁判さいばん 14人にんの入居にゅうきょ継続けいぞくを認みとめる判決はんけつ京都きょうと地裁ちさい

Feb 16, 2024 20:02 1

Furigana

京都大きょうとだい学がくの学生がくせい寮りょう「吉田よしだ寮りょう」のうち、築ちく100年ねんを超こえる古ふるい建物たてものに住すむ寮生りょうせいに大学だいがくが明け渡あけわたしを求もとめた裁判さいばんの判決はんけつで、京都きょうと地方ちほう裁判所さいばんしょは、大学だいがくの訴うったえを一部いちぶ退しりぞけ、14人にんについて入居にゅうきょの継続けいぞくを認みとめました。

京都大きょうとだい学がくの学生がくせい寮りょう「吉田よしだ寮りょう」のうち1913年ねんに建築けんちくされた建物たてものをめぐっては、老朽ろうきゅう化かして地震じしんで倒壊とうかいする危険きけん性せいがあるとして、5年ねん前まえの2019年ねん以降いこう、大学だいがくが寮生りょうせい40人にんに明け渡あけわたしを求もとめる訴うったえを起おこしました。

これまでの裁判さいばんで大学だいがく側がわは、倒壊とうかいの危険きけん性せいがあることや、代かわりの宿舎しゅくしゃの提供ていきょうを理由りゆうに、寮りょうに住すむ契約けいやくは解除かいじょできるなどと主張しゅちょうしていました。

16日にちの判決はんけつで、京都きょうと地方ちほう裁判所さいばんしょの松山まつやま昇平しょうへい裁判さいばん長ちょうは「寮りょうは寮りょうの自治じち会かいが運営うんえいすることが大学だいがく側がわと自治じち会かいとの間まで確認かくにんされていて、寮生りょうせいは自治じち運営うんえいされていることに意味いみを見みいだして入寮にゅうりょうしており、代替だいたい宿舎しゅくしゃの提供ていきょうをもって契約けいやくは終了しゅうりょうできない」と指摘してきしました。

そのうえで「14人にんの寮生りょうせいとの間まには在寮ざいりょう契約けいやくが認みとめられ、大学だいがくの規程きていには、老朽ろうきゅう化かを理由りゆうに退去たいきょを求もとめることができるという定さだめが存在そんざいしない」などと指摘してきし、現在げんざいも寮りょうに住すむ17人にんのうち14人にんについて明け渡あけわたす必要ひつようがないとする判決はんけつを言い渡いいわたしました。

一方いっぽう、

▽大学だいがく側がわが新規しんき入寮にゅうりょうの停止ていしなどを求もとめた2017年ねん12月つき以降いこうに寮りょうに入はいった3人にんや

▽現在げんざいは学生がくせいではないものの退しさ寮りょうを確認かくにんできていない23人にんについては明け渡あけわたしを命めいじました。

在ざい寮生りょうせい「うれしい判決はんけつに驚おどろいています」

判決はんけつを受うけて、学生がくせいや代理人だいりにんは京都きょうと市内しないで会見かいけんを開ひらきました。

このなかで、被告ひこくの1人にんで、現在げんざいも寮りょうに住すんでいる松村まつむら主ぬし承うけたまわさんは「思おもいもよらないうれしい判決はんけつに驚おどろいています。寮りょうの自治じち会かいと大学だいがくとの間まで交かわされた約束やくそくをほごにしてはならないと認みとめられたことは非常ひじょうに大おおきいと思おもいます」と話はなしました。

また、被告ひこくの1人にんで現在げんざいも寮りょうに住すんでいる高橋たかはし歩あゆみ唯ゆいさんは「裁判さいばんを5年間ねんかんも続つづけることは、学生がくせいである私わたしたちにとってはきつかったです。今後こんごは自治じち会かいと大学だいがくが話し合はなしあい、寮りょうの在り方ありかたなどについて決きめていく形かたちを望のぞんでいます」と話はなしました。

被告ひこく側がわの代理人だいりにんを務つとめた森田もりた基はじめ彦弁護士べんごしは「判決はんけつは、寮りょうの自治じち会かいの法的ほうてきな地位ちいを認定にんていし、大学だいがくと対等たいとうに契約けいやくをする団体だんたいだと認みとめるなど、自治じち会かい側がわの主張しゅちょうをおよそ8割わり認みとめてくれたと思おもっています」と話はなしました。