南米のエクアドルで、
警察が
現地のメキシコ
大使館に
突入し、
政治亡命を
求めていたエクアドルの
元副大統領の
身柄を
拘束しました。
これに対し、メキシコ
政府がエクアドルとの
国交の
断絶を
表明する
など、
両国の
間で
対立が
深まっています。
エクアドル政府は5日、警察が首都キトにあるメキシコ大使館に突入し、エクアドルのグラス元副大統領の身柄を拘束したと発表しました。
2017年までの4年間、反米左派のコレア政権下で副大統領を務めたグラス氏は、汚職の罪などで収監されたあと仮釈放されていて、政治亡命を求めて去年12月からメキシコ大使館に逃げ込んでいました。
グラス氏の政治亡命は今回の突入の直前に認められていて、メキシコ外務省は「在外公館への不可侵などを定めたウィーン条約に対する重大な違反だ」などと強く反発し、エクアドルとの国交の断絶を表明しました。
メキシコ政府は今後、国際司法裁判所に提訴する方針も示していますが、エクアドル側は「いかなる犯罪者も処罰されなければならない」として突入を正当化していて、両国の間で対立が深まっています。