日本新聞: フジテレビ中居氏と女性めぐる対応や組織問題検証の番組放送

フジテレビ中居なかい氏しと女性じょせいめぐる対応たいおうや組織そしき問題もんだい検証けんしょうの番組ばんぐみ放送ほうそう

N1 Jul 6, 2025 12:07 297

Furigana 翻译

フジテレビは、中居なかい正広まさひろ氏しと元もとアナウンサーの女性じょせいをめぐる一連いちれんの対応たいおうの誤あやまりや組織そしきの構造こうぞう的てきな問題もんだいを検証けんしょうする番組ばんぐみを放送ほうそうしました。この中なかで、長年ながねんにわたって経営けいえいを率ひきいた日枝ひえ久ひさ氏しが人事じんじ権けんを持もち続つづけたことがガバナンスが機能きのうしなかった一因いちいんとなったと社長しゃちょうを経験けいけんした複数ふくすうの元もと幹部かんぶが、指摘してきしました。

フジテレビは6日にち午前ごぜん10時じから1時間じかん45分ふんにわたる検証けんしょう番組ばんぐみを放送ほうそうしました。

冒頭ぼうとう、清水しみず賢治けんじ社長しゃちょうが陳謝ちんしゃしたうえで「人権じんけんを尊重そんちょうする会社かいしゃとして生まれ変うまれかわることを約束やくそくする」と述のべました。

番組ばんぐみでは、性別せいべつや年齢ねんれい、容姿ようしに着目ちゃくもくした取引とりひき先さきとの会合かいごうが人権じんけん侵害しんがいを助長じょちょうしたと第三者だいさんしゃ委員いいん会かいから指摘してきされたことを受うけて、過去かこに女性じょせい社員しゃいんを集あつめた会合かいごうを開ひらいていた港みなと浩一こういち元もと社長しゃちょうや大だい多た亮あきら元もと専務せんむなどの関係かんけい者しゃに事実じじつ関係かんけいを確認かくにんしました。

この中なかで、会合かいごうに呼よばれた女性じょせいアナウンサーが大だい多た氏しから「女性じょせいアナウンサーは上質じょうしつなキャバ嬢じょうだ」と言いわれたと証言しょうげんし、ハラスメントに寛容かんようとされる企業きぎょう体質たいしつの中なか、問題もんだいとなる事案じあんに適切てきせつに対応たいおうできなかったと指摘してきしました。

また番組ばんぐみでは長年ながねんにわたって経営けいえいに影響えいきょう力りょくを及およぼしてきた日枝ひえ久元ひさもと取締役とりしまりやく相談そうだん役やくの「権力けんりょくと責任せきにん」についても検証けんしょうしました。

この中なかで、遠藤えんどう龍之介りゅうのすけ氏しや豊田とよだ皓あきら氏しらフジテレビの社長しゃちょう経験けいけん者しゃが、日にち枝えだ氏しが人事じんじ権けんを持もち続つづけたことがガバナンスが機能きのうしなかった一因いちいんとなったと証言しょうげんしました。

これについて、フジテレビは日枝ひえ氏しに3回かいにわたって取材しゅざいを申し込もうしこんだものの、応おうじなかったとしています。

アナウンス室しつ佐々木ささき恭子きょうこ部長ぶちょうも証言しょうげん

検証けんしょう番組ばんぐみでは、元もとアナウンサーの女性じょせいへの対応たいおうやフジテレビの企業きぎょう風土ふうどなどに関にかんして、当時とうじの幹部かんぶや現役げんえきの社員しゃいんからの証言しょうげんが紹介しょうかいされました。

このうち、女性じょせいとの連絡れんらく窓口まどぐちの役割やくわりを担になったアナウンス室しつの佐々木ささき恭子きょうこ部長ぶちょうは「今いま思おもえば初動しょどうから専門せんもん家かが関かかわっているべきで、自分じぶんたちでできることではなかったと思おもいます。

そういう状況じょうきょうに陥おちいった人ひとがどんな環境かんきょうがあれば業務ぎょうむに復帰ふっきできるかということへの思おもいの至いたらなさがあったと思おもいます」と振り返ふりかえりました。

そして、女性じょせいが退職たいしょくしたことについて「1人にんの女性じょせいが尊厳そんげんを傷きずつけられ、復帰ふっきを目指めざしたけれども時間じかんがたつほど絶望ぜつぼうして辞やめざるをえなかったんだということを重おもく受け止うけとめています。

1人にんの女性じょせいが好すきな仕事しごとを辞やめないといけないと思おもった一方いっぽうで、相手あいては特とくに変かわらないでいる、これはなんだろうとは思おもいました。足たりなかったよねということを申し訳もうしわけないと思おもいました。もっと聞きいてほしいことがあったと思おもいます」と話はなしていました。