能登半島地震で
津波が
観測された
新潟県上越市で、
専門家が
痕跡を
調査した
結果、
一部の
海岸には
高さおよそ2
メートルの
津波が
押し寄せていたことがわかりました。
津波のメカニズムに詳しい長岡技術科学大学の犬飼直之准教授は、能登半島地震のあと、新潟県内の沿岸で津波の痕跡調査を行っていて、17日も上越市で、津波で運ばれたとみられる枝などがたまった場所の、海面からの高さを計測したり、ドローンで海岸線に変化がないかなどを調べたりしました。
このうち「なおえつ海水浴場」では、漂着物が到達した高さから、押し寄せた津波は高さおよそ2メートルだったとみられるということです。
また、この海水浴場から西に3キロ余り離れた「たにはま海水浴場」では、住民の話や当時撮影された浜辺の写真から、少なくとも海面から高さおよそ4メートルの深さで浸水したとみられるとしています。
犬飼准教授は「今回の調査結果をもとに津波の高さのシミュレーションを確認し、津波の報告がない地点でどのくらいの高さで押し寄せたのか調べたい」と話していました。