大阪・
関西万博で
実施主体の
博覧会協会の
トップを
務める経団連の
十倉会長は18
日、
会場予定地を
視察し、
能登半島地震の
被災地の
復旧と
万博の
開催の
準備を
並行して
進めるべきという
考えを
示しました。
博覧会協会のトップを務める経団連の十倉会長は18日、大阪・関西万博の大阪市内の会場予定地を視察しました。
視察では、万博のシンボルとして作られるリング型の木造建築物「大屋根」について、工事がおよそ5割まで進んでいると担当者から説明を受けました。
一方で、海外の参加国が自前で建設するタイプのパビリオンをめぐっては、資材の高騰などを背景に準備の遅れが表面化しています。
視察のあと、経団連の十倉会長は記者団に対し「きょうの視察で万博のリアリティーを感じた。海外パビリオンについては遅れているところもあるが、関係者が各国の事情も踏まえて対応してもらっていると思う」と述べ、来年春の開幕に間に合うよう準備を急ぐ考えを示しました。
また、能登半島地震の被災地の復旧を優先して万博の開催を延期する可能性を問われたのに対し「被災者の救援や救助、生活や街を元に戻すことを最優先でやるのは当然のことだ。それを進めながらぜひ万博を完成させ、命と連携の大切さをアピールしていきたい」と述べ、被災地の復旧と万博の開催の準備を並行して進めるべきという考えを示しました。