昔、山に炭を作る夫婦と、その娘の花が住んでいました。
ある秋の日、花がごはんの用意をしていると、リスをねらうキツネを見ました。
花はこわくなって、ひしゃくでキツネをたたいてしまいました。
キツネの血がついたひしゃくを、花はこわくて囲炉裏に入れて燃やしました。
因為過於恐懼,花把沾有狐狸血的勺子扔進壁爐裡燒掉了。
そのあと、両親がたくさんの木の実を持って帰りました。
花は木の実を食べて、種を囲炉裏に捨てました。
両親は「火のそばに木の実を捨ててはいけないよ。
木の実が化けて出ると言われている」と言いました。
次の日、両親は町に行き、花は一人で家にいました。
雨がふっていて、花はさびしくなりました。
夜になっても両親は帰りません。
花は囲炉裏のそばでうとうとしていました。
その時、囲炉裏の中から小さな木の実をかぶった小人が出てきて、楽器をならし始めました。
最初はかわいいと思った花ですが、小人がどんどん出てきて、だんだんこわくなりました。
花は小人たちを囲炉裏に押しもどして、灰の中にうめました。
すると、灰の中から手が出てきて、花の足をつかみました。
花は大きな声でさけんで、気を失いました。
次の日、両親が囲炉裏の灰を見てみると、ひしゃくと木の実の種がたくさんありました。
やはり、ひしゃくと木の実が化けたのでしょう。
山からもらった木の実は、土に返すのが一番いいのです。
そうすれば、また木の実がたくさんできるからです。