中国では5
日から
重要政策を
決める全人代=
全国人民代表大会が
始まります。
首相や
多くの
閣僚などが
交代する
見通しで、
政府の
新たな
陣容が
明らかに
なるほか、「
ゼロコロナ」
政策終了を
受けて、
どのような
経済成長率の
目標が
示されるのかが
焦点です。
中国で重要政策や政府の人事を決める全人代が5日から始まるのを前に、会場となる北京の人民大会堂の周辺には多くの警察車両が配置されて厳重な警戒態勢が敷かれ、ものものしい空気に包まれています。
ことしの全人代では、去年の共産党大会を経て3期目の習近平指導部が発足したのを受けて、首相と4人の副首相、それに多くの閣僚などが交代する見通しで、政府の新たな陣容が明らかになります。
中でも注目されている李克強首相の後任には、党の序列2位となった上海市の前のトップの李強政治局常務委員が就任するとみられています。
初日の5日は、今回で退任する李首相が政府活動報告を行います。
中国の去年のGDP=国内総生産の伸び率は、前の年と比べてプラス3.0%と政府が掲げたプラス5.5%前後という目標を下回っただけに、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策終了を受けて、どのような経済成長率の目標が示されるのかが焦点です。
また、台湾情勢などをめぐって軍事力の増強が懸念される中、国防費の予算がどの程度になるのかも注目されます。
3期目の習近平指導部 注目の人事は
ことしの
全人代=
全国人民代表大会では、
去年の
共産党大会を
経て3
期目の習
近平指導部が
発足したのを
受けて、
国家主席と
副主席、
首相と
副首相、
それに
主要な
閣僚などの
重要ポストが
選出され、
政府の
新しい体制が
スタートします。
国家主席のポストは、5年前に憲法が改正され、2期10年と定めてきた任期が撤廃されたことから、習近平国家主席の再選が確実とみられています。
また、国家副主席のほか、首相、4人の副首相、主要な閣僚などが大幅に交代する見通しで、要職には習主席に近い人物が多く起用される見通しです。
中でも注目されている李克強首相の後任には、党の序列2位となった上海市の前のトップの李強政治局常務委員が就任するとみられています。
新たな国家副主席には、去年の党大会まで政治局常務委員を務めた韓正副首相が起用されるという見方が出ています。
また、香港メディアは、筆頭副首相には党の序列6位の丁薛祥政治局常務委員が就任し、経済運営を担う劉鶴副首相の後任には国家発展改革委員会トップの何立峰主任が昇格するという見方を伝えています。
一方で、全人代トップの栗戦書委員長の後任には、党の序列3位の趙楽際政治局常務委員が就任するとみられています。