来月23日に行われる立憲民主党の代表選挙をめぐっては、枝野前代表が今週21日に立候補の記者会見を行うことを明らかにしているほか、泉代表も再選を目指して立候補する意向を固めています。
こうした中、立候補に期待する声が出ている野田元総理大臣は千葉県四街道市で記者団に対し、党の千葉県連に所属する議員らから19日、立候補の要請を受けることを明らかにしたうえで「文書は受け取らせていただくがその後は熟慮したい。10数年おきにしかやってこない政権交代のチャンスであり、本当に自分でいいのかと冷静に見極めたい」と述べました。
一方、代表選挙のあり方について「自民党の総裁選挙に埋没しないことが大事だ。枝野氏や泉氏以外にもう1人か2人出たほうがよく、活気のある骨太でいい議論にしたい」と述べました。
また、衆議院の解散・総選挙の時期について「自民党の総裁選挙が終わり臨時国会が開かれたらほどなく実施されると思う。勝つためには『裏金問題』などで自民党からはく落した保守層にねらいを定め、日本維新の会や国民民主党との連携が重要だ」と述べました。
泉代表「中堅・若手は何ができるか考えて」
再選を目指して代表選挙に立候補する意向を固めている、立憲民主党の泉代表は、記者会見で「未来に向けてこの党をどうしていくかだ。私も『若い世代が頑張れ』ということで、前回の代表選挙を戦った経緯があり、今後、仲間たちがどうしていきたいかなどさまざまな動きがあると思う。自民党総裁選挙でも若い議員が立候補表明し、時代がどんどん前に進んでいる」と述べました。
また、野田元総理大臣に立候補を要請する動きについて「先輩に頼りたくなる気持ちはわからないわけではないが、中堅・若手がみずから党をどう担えるか考えることが大事ではないか。先輩が有能で経験や実績があることは百も承知だが、中堅・若手は今の党の中でみずから何ができるのか考えてもらいたい」と述べました。
安住国対委員長「首相候補になれるような人たちで競い合いを」
立憲民主党の安住国会対策委員長は、神奈川県箱根町で記者団に対し「乱立すればいいというものではなく、しっかりと総理大臣候補になれるような人たちで競い合い、説得力のある議論をすることが政権への近道で甲子園でいえば代表選挙は準決勝だ。自民党と決勝で争う人は誰なのか堂々と議論するべきだ」と述べました。
そのうえで「代表選挙や自民党の総裁選挙が終わり、臨時国会を迎えると衆議院の解散・総選挙の空気感が強まっていく。リアルな政権交代をするためにほかの野党と胸襟を開いて話し合いをできる体制になればいい」と指摘しました。
また、野田元総理大臣に立候補を要請する動きについて「民主党政権で消費税率の引き上げなどに逃げずに一緒に戦ったので、私にとって欠くべからざる同志だ。立候補への期待感があることは事実だと思うが、推移を見守りたい」と述べました。