日本新聞: 空き家売買取引業者が受け取れる報酬の上限引き上げ国交省

空き家あきや売買ばいばい取引とりひき業者ぎょうしゃが受け取うけとれる報酬ほうしゅうの上限じょうげん引き上ひきあげ国交こっこう省しょう

Aug 20, 2024 06:08 1

Furigana

空き家あきやの数かずが過去かこ最多さいたとなる中なか、国土こくど交通こうつう省しょうは、空き家あきやの売買ばいばいで取引とりひき業者ぎょうしゃが受け取うけとれる報酬ほうしゅうの上限じょうげんを引き上ひきあげました。市場しじょうの活性かっせい化かで空き家あきやの減少げんしょうにつなげるねらいです。

総務そうむ省しょうの調査ちょうさによりますと、去年きょねんの全国ぜんこくの空き家あきやの戸数こすうはおよそ900万まん戸こと過去かこ最多さいたとなり、放置ほうちしておけば倒壊とうかいの危険きけんがあるほか、景観けいかんの悪化あっかも懸念けねんされています。

こうした中なか、国土こくど交通こうつう省しょうは空き家あきやを取り引とりひきする不動産ふどうさん業者ぎょうしゃが受け取うけとれる報酬ほうしゅう額がくの上限じょうげんを引き上ひきあげました。

住宅じゅうたく売買ばいばいの報酬ほうしゅうの上限じょうげんは原則げんそく、住宅じゅうたく価格かかくに応おうじて決きまりますが、価格かかくの安やすい空き家あきやの場合ばあいには特例とくれいがあり、これまで400万まん円えん以下いかの物件ぶっけんでは原則げんそくを適用てきようした場合ばあいより高たかい19万まん8000円えんの報酬ほうしゅうを求もとめることができました。

先月せんげつからは、この特例とくれいの対象たいしょうを800万まん円えん以下いかの物件ぶっけんに広ひろげ、報酬ほうしゅうの上限じょうげんも33万まん円えんに増ふやしました。

さらに、売り主うりぬしだけでなく購入こうにゅう者しゃに対にたいしても33万まん円えんまで報酬ほうしゅうを求もとめることが可能かのうになり、受け取うけとれる報酬ほうしゅうはこれまでと比くらべ最大さいだいで3倍ばい以上いじょうになるケースもあるということです。

国土こくど交通こうつう省しょうとしては、空き家あきやの取り引とりひきに参加さんかする業者ぎょうしゃを増ふやし市場しじょうの活性かっせい化かを図はかることで、空き家あきやの減少げんしょうにもつなげたい考かんがえです。

不動産ふどうさんの仲介ちゅうかい業者ぎょうしゃなどで作つくる全国ぜんこく宅地たくち建物たてもの取引とりひき業ぎょう協会きょうかい連合れんごう会かいの坂本さかもと久ひさ会長かいちょうは「空き家あきやの増加ぞうかは地域ちいきの重要じゅうような社会しゃかい問題もんだいだ。今回こんかいの改正かいせいで空き家あきやの取り引とりひきをビジネスとして捉とらえる事業じぎょう者しゃが増ふえるとみられる。業界ぎょうかい団体だんたいとしても所有しょゆう者しゃからの相談そうだん窓口まどぐちを全国ぜんこくに設置せっちしていきたい」と話はなしています。