ユネスコの
世界遺産委員会はウクライナの
世界遺産について、
緊急に
保存や
修復などが
求められる「
危機遺産」に
登録するか
どうか、14
日からの
会議で
審議を
行う予定で、
軍事侵攻を
続けるロシアの
攻撃からの
保護につながるか
注目されます。
ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は今月10日からサウジアラビアの首都リヤドで開かれていて、14日からの会議では各地の世界遺産の保全状況の審査などが行われます。
会議ではウクライナの世界遺産のうち、首都キーウの「聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群、及びキーウ・ペチェルシク大修道院」、それに、西部リビウの歴史地区を、それぞれ、緊急に保存や修復などが求められる「危機遺産」に登録するかどうか審議する予定で、軍事侵攻を続けるロシアの攻撃からの保護につながるか、注目されます。
また、イタリアの観光地ベネチアについても、観光客の増加への対策が十分ではないなどとして、「危機遺産」に登録するか審議される予定です。
このほか、「軍艦島」の通称で知られる長崎市の端島炭鉱などで構成される「明治日本の産業革命遺産」をめぐって、2021年に朝鮮半島出身の労働者らについて、さらなる説明などを求める決議が採択されたことを受けた日本の対応も議題になる予定です。