ワクチン職域しょくいき接種せっしゅが本格ほんかく化か 首相しゅしょう「企業きぎょうや大学だいがくでの接種せっしゅ 加速かそくを」

このうち千代田ちよだ区くの日本にっぽん郵政ゆうせいグループの本社ほんしゃでは、窓口まどぐち業務ぎょうむを担当たんとうしている従業じゅうぎょう員いんが接種せっしゅを受うける様子ようすを視察しさつしました。

続つづいて菅かん総理そうり大臣だいじんは、港みなと区くにある「虎ノ門とらのもんヒルズ」の接種せっしゅ会場かいじょうを訪おとずれました。

この会場かいじょうでは、ビルに入はいるテナントの従業じゅうぎょう員いんや、マンションに入居にゅうきょする住民じゅうみんらにも接種せっしゅを行おこなうということで、菅かん総理そうり大臣だいじんは接種せっしゅの流ながれや予約よやくの状況じょうきょうなどについて説明せつめいを受うけました。

このあと菅かん総理そうり大臣だいじんは記者きしゃ団だんに対にたいし「接種せっしゅによって、安心あんしんして仕事しごとができるようになったという話はなしも伺うかがった。企業きぎょうや大学だいがくでの接種せっしゅをさらに加速かそく化かさせていきたい」と述のべました。

そのうえで「若わかい人ひと、働はたらき盛ざかりの人ひとも、一いち日にちも早はやく接種せっしゅができるよう、政府せいふとして取り組とりくんでいかなければいけないという思おもいを新あらたにした」と述のべました。

職域しょくいき接種せっしゅは21日にち午後ごご1時半じはんから希望きぼう者しゃを対象たいしょうに豊田とよだ市しにある本社ほんしゃの体育館たいいくかんで始はじまりました。

当面とうめんは、外部がいぶとの接触せっしょくが比較的ひかくてき多おおい警備けいび員いんや通勤つうきんバスの運転うんてん手しゅなどが対象たいしょうだということで、会社かいしゃの産業さんぎょう医いが問診もんしんを行おこなったあと、診療しんりょう所しょの看護かんご師しが順番じゅんばんに接種せっしゅを進すすめていきました。

トヨタは今後こんご、自社じしゃの社員しゃいんに加くわえ、職域しょくいき接種せっしゅを行おこなうのが難むずかしい豊田とよだ市内しないの取引とりひき先さきの社員しゃいんなども接種せっしゅの対象たいしょうに含ふくめるとしていて、9月つき10日にちまでに合あわせておよそ8万まん人にんが2回かいの接種せっしゅを終おえることを想定そうていしています。

会場かいじょうでは、接種せっしゅを効率こうりつ的てきに進すすめるため、車くるまづくりで培つちかったむだを排除はいじょして生産せいさん性せいを高たかめる「トヨタ生産せいさん方式ほうしき」を活用かつようし、レイアウトを工夫くふうするなどしていて、要請ようせいがあれば、グループ以外いがいの企業きぎょうなどにもノウハウを提供ていきょうしていきたいとしています。

トヨタ自動車とよたじどうしゃの担当たんとう者しゃは、「ほかの企業きぎょうとも一丸いちがんとなって、1日にちでも早はやく安全あんぜんで安心あんしんな暮くらしを取り戻とりもどせるようにしたい」と話はなしていました。

この会場かいじょうでは社員しゃいんのほか近隣きんりんの店舗てんぽやテナントの従業じゅうぎょう員いんが接種せっしゅすることになっていて、21日にちは従業じゅうぎょう員いんなどが次々つぎつぎと訪おとずれ、問診もんしんに続つづいてワクチン接種せっしゅを受うけ用意よういされたいすに座すわって経過けいか観察かんさつを行おこなっていました。

この会場かいじょうでは一いち日にち当あたり最大さいだい700人にんの接種せっしゅが可能かのうで、2か月かげつ間かん程度ていどでおよそ6000人にんの対象たいしょう者しゃのうち希望きぼう者しゃについて2回分かいぶんの接種せっしゅを終おえたいということです。

50歳さいのパートの女性じょせいは「お客おきゃくさんとも接せっする機会きかいが多おおいので、会社かいしゃがこういう機会きかいを提供ていきょうしてくれてよかったです」と話はなしていました。

イオングループの接種せっしゅ対象たいしょう者しゃは本体ほんたいだけで全国ぜんこくでおよそ50万まん人にんに上のぼるということで、今後こんご、接種せっしゅ会場かいじょうを全国ぜんこくおよそ60か所かしょまで増ふやして対応たいおうする方針ほうしんです。

イオンの渡邉わたなべ廣ひろし之の執行しっこう役やくは「ワクチンの接種せっしゅ率りつを引き上ひきあげるために、50万まん人にんの従業じゅうぎょう員いんの接種せっしゅを推進すいしんすることで地域ちいき全体ぜんたいの接種せっしゅ率りつを上あげて地域ちいきの安心あんしん安全あんぜんに寄与きよしていきたい」と話はなしていました。

IT大手おおての楽天らくてんグループは、神戸こうべ市しが実施じっししている大だい規模きぼ接種せっしゅの運営うんえいにかかわっていて、21日にちから都内とないの本社ほんしゃで始はじまった職域しょくいき接種せっしゅでもこのノウハウを生いかしています。

受け付うけつけや書類しょるいの確認かくにん、検温けんおん、問診もんしんの案内あんないなど一連いちれんの対応たいおうを細こまかく分わけ、それぞれに担当たんとう者しゃを置おいているほか、医師いしによるオンラインの問診もんしんも活用かつようしています。

会社かいしゃによりますと、待ち時間まちじかんがなければ受け付うけつけから接種せっしゅまでにかかる時間じかんはおよそ4分ふんで、一いち日にち当あたり最大さいだい5000人にんの接種せっしゅが可能かのうだということです。

会社かいしゃでは、希望きぼうする従業じゅうぎょう員いんやその家族かぞくへの接種せっしゅを終おえたあとは、できるだけ早はやく近隣きんりん住民じゅうみんの希望きぼう者しゃにも対象たいしょうを広ひろげたいとしています。

楽天らくてんグループの百ひゃく野の研けん太郎たろう 副ふく社長しゃちょうは「当初とうしょから希望きぼうする近隣きんりん住民じゅうみんへの接種せっしゅを想定そうていして1日にち当あたり5000人にんという規模きぼを目指めざしている。医療いりょう従事じゅうじ者しゃの役割やくわりを最小さいしょうにしながら、対応たいおうの能力のうりょくをあげていきたい」と話はなしています。