▽
午前8
時46
分。
ハイジャックされた4機のうち1機がニューヨーク・マンハッタン南部の世界貿易センタービルの北棟に激突。
▽午前9時3分。
隣の南棟に別の旅客機1機が激突。
ともに110階建てだった2つのビルは崩壊し、乗客乗員やビルにいた人に加え、かけつけた消防士や警察官が巻き込まれ、2753人が死亡。
▽午前9時37分
ハイジャックされた別の旅客機が、首都ワシントン郊外の国防総省の建物に激突。
職員を含む184人が死亡。
▽午前10時3分
もう1機がペンシルベニア州に墜落し、乗客乗員40人が死亡。
Q2.誰が事件を起こしたのか
当時のブッシュ
政権は、
国際テロ
組織アルカイダを
率いていたオサマ・ビンラディン
容疑者を
首謀者と
断定しました。
ビンラディン
容疑者は「アルカイダ」を
設立し、
アメリカや
その同盟国を
主な
攻撃対象に
掲げて「ジハード=
聖戦」の
名のもとにテロ
活動を
繰り返していました。
日本も標的の1つとして示唆されたことがあります。
Q3.ビンラディン容疑者とはどんな人物なのか
ビンラディン
容疑者はサウジアラビア
出身の
富豪で、1970
年代にアフガニスタンに
軍事介入した
旧ソ連軍と
戦った
経験もあります。
当時は冷戦のさなかで、アメリカはソ連軍に抵抗したイスラム勢力を支援しました。
その後、ビンラディン容疑者は「アルカイダ」を結成。
1991年に起きた湾岸戦争をきっかけにイスラム教の聖地メッカのあるサウジアラビアにアメリカ軍が駐留したことなどを非難していました。
Q4.ビンラディン容疑者はなぜアメリカを狙ったのか
アメリカの
中東政策への
反発がありました。
ビンラディン容疑者は、事件から3年後の2004年に中東のテレビ局「アルジャジーラ」で放送された声明を収録した映像で、みずからの関与を事実上認めたうえで「報復のためだった」「われわれと同じ苦しみを味わわせたかった」と説明しました。
このなかで、アメリカのイスラエル寄りの政策に対する憤りがあったとも述べています。
Q5.同時多発テロ事件後のアメリカ政府の対応は
アメリカは「テロとの
戦い」を
掲げ、ビンラディン
容疑者をかくまったとしてアフガニスタンでの
軍事作戦に
踏み切り、
当時のタリバン
政権を
崩壊させました。
また、
その2
年後の2003
年には
大量破壊兵器を
隠し持っているという
理由で、イラクのフセイン
政権に対しても
大規模な
軍事攻撃を
行いました。
開戦から3週間でフセイン政権を打ち倒します。
しかし、
戦争の
理由だとした
大量破壊兵器は
見つからず、
戦争の
大義は
大きく
揺らぎました。
軍事作戦により反米感情も高まりました。
Q6.アルカイダはその後どうなったのか
アルカイダを
率いていたビンラディン
容疑者は
事件から10
年後の2011
年、
潜伏先のパキスタンで
アメリカ軍の
特殊部隊に
殺害されました。
これでアルカイダの勢力は弱体化したかに見えましたが、各地に関連する組織が生まれ、テロを引き起こしました。
過激派組織IS=イスラミックステートも、アルカイダの
流れをくむ
組織です。
イラク戦争後の混乱から台頭し、中東だけでなく、ヨーロッパやアフリカなどで大規模なテロを引き起こしました。
5年前の2016年にバングラデシュの首都ダッカでレストランにいた日本人7人を含む22人が武装組織に襲われて死亡した事件も、ISが犯行声明を出しています。
この20年、アメリカ本土に対する国際テロ組織の攻撃は起きていませんが、世界でテロの脅威が減ったとは言い難い状況です。
Q8.アフガニスタンから米軍撤退 「テロとの戦い」は終わったのか
バイデン
大統領は、アフガニスタンや
そのほかの
国で「テロとの
戦い」を
続けるとしています。
しかし、アフガニスタンなどのように大規模な米軍の部隊を派遣してテロの脅威を取り除くやり方ではなく、無人機を使った遠隔攻撃で対処するものとみられ、これは大きな方針転換となります。
その背景には、アフガニスタンやイラクに多くの兵士と巨額の戦費を投入して民主主義を根づかせてテロの脅威を取り除くというやり方が、うまくいかなかったことがあります。
「テロとの戦い」が長引くにつれて、当初は賛成していたアメリカ国民の間でも、その意義を疑問視する世論の変化もありました。
しかし、テロ対策に詳しい専門家からは、軍の部隊を駐留させずに無人機を使った遠隔攻撃では有効な作戦を展開することは難しいという指摘もあります。
テロの脅威がなくならない中、アメリカは今後の対応が問われることになります。
Q9.同時多発テロ事件から20年 世界はどう変わるのか
同時多発テロ
事件が
起きた20
年前、アメリカは、
世界で
唯一の
超大国でした。
しかし、この20年、インド太平洋地域で中国が台頭し、当時と今では世界のパワーバランスは変化しました。
「民主主義」や「自由」といった大義のために、アメリカが世界中に軍を派遣し、関与する時代は終わりを迎えつつあります。
世界の中心にいたアメリカという軸が揺らぐ中、国際秩序が大きく転換しようとしていると言えます。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
Source: NHK
374
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08
This feature is only available for registered users!
Login
or
Register
Premium feature
You need to upgrade to a premium account to using this feature
Are you sure you want to test again?
You have reached the limit for today
Please upgrade your account to read unlimited newspapers