自民党じみんとう総裁そうさい選せん 河野こうの規制きせい改革かいかく相しょうが立候補りっこうほ表明ひょうめい きょうの動うごき

そして「新あたらしい価値かちを生み出うみだし、世の中よのなかを便利べんりにするのがこれからの改革かいかくだ。みんなが、『しっかりと手てを伸のばせば、欲ほしい物ものをつかむことができる』と思おもって、一生懸命いっしょうけんめい、手てを前まえに出だしていくのを引っ張ひっぱっていくリーダーになりたい」と決意けついを示しめしました。

そのうえで、経済けいざい対策たいさくについて「コロナの前まえに戻もどるのではなく、未来みらいにつながる投資とうしをしなければならない。全国ぜんこくどこでもテレワークができる5Gネットワークや、カーボンニュートラルを目指めざすための新あたらしい技術ぎじゅつなど、未来みらいの日本にっぽん経済けいざいを引っ張ひっぱっていくものにしっかりと投資とうしをしなければならない。そして、デジタルの力ちからで日本にっぽんを前まえに進すすめていかなければならない」と述のべました。

一方いっぽう、原子力げんしりょく政策せいさくをめぐり、将来しょうらい的てきな「脱だつ原発げんぱつ」を目指めざすべきという主張しゅちょうを変更へんこうしたのか問とわれたのに対にたいし「いずれ原子力げんしりょくはゼロになると思おもうが、カーボンニュートラルを2050年ねんまでに達成たっせいするには、まず省エネしょうえねをやり、再生さいせい可能かのうエネルギーを最大限さいだいげんに導入どうにゅうしていく。それでも足たらないところは安全あんぜんが確認かくにんされた原発げんぱつを当面とうめんは再さい稼働かどうしていくことが現実げんじつ的てきだ。新設しんせつや増設ぞうせつは現実げんじつ的てきではない」と述のべました。

また、安定あんてい的てきな皇位こうい継承けいしょうに関連かんれんして、女系じょけい天皇てんのうへの考かんがえを問とわれたのに対にたいし「有識者ゆうしきしゃ会議かいぎで非常ひじょうに堅実けんじつな議論ぎろんをしていただき、多おおくの方ほうがなるほどと思おもえるような取とりまとめを出だしてくれるのではないかと期待きたいしている。国民こくみんに広ひろく説明せつめいし、支持しじをいただいたうえで、前まえへ進すすんでいかなければいけない」と述のべました。

そして、「森友もりとも学園がくえん」をめぐる財務省ざいむしょうの決裁けっさい文書ぶんしょの改かいざん問題もんだいについて、再さい調査ちょうさの必要ひつよう性せいを問とわれたのに対にたいし「すでに検察けんさつなどが動うごいているので、必要ひつようない」と述のべました。

さらに、アメリカ軍ぐん普天間ふてんま基地きちの名護なご市し辺野古へのこへの移設いせつについて、基地きちの危険きけん性せいを除去じょきょする必要ひつようがあるとして「移転いてんは一刻いっこくも早はやくやらなければならない」と述のべました。

また、自身じしんの強つよみを問とわれたのに対にたいし「実行じっこう力りょく・突破とっぱ力りょくは誰だれにも引ひけを取とらないと思おもっている。新型しんがたコロナウイルスのワクチン接種せっしゅを全国ぜんこくの自治体じちたいと調整ちょうせいし、アメリカに接種せっしゅ率りつで肩かたを並ならべたことを考かんがえると調整ちょうせい力りょくも優すぐれていると自負じふしていいのではないか」と述のべました。

河野こうの氏しは、衆議院しゅうぎいん神奈川かながわ15区く選出せんしゅつの当選とうせん8回かいで、58歳さい。

自民党じみんとう総裁そうさいを務つとめた河野こうの洋平ようへい・元もと衆議院しゅうぎいん議長ぎちょうの長男ちょうなんで外務がいむ大臣だいじんや防衛ぼうえい大臣だいじんなどを歴任れきにんしました。

総裁そうさい選挙せんきょへの立候補りっこうほは2009年ねんに続つづいて2回かい目めで、今回こんかいの総裁そうさい選挙せんきょへの立候補りっこうほの表明ひょうめいは、岸田きしだ前ぜん政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう、高市たかいち前ぜん総務そうむ大臣だいじんに続つづいて3人にん目めです。

この中なかで、大学だいがく病院びょういんの関係かんけい者しゃは「現在げんざい37人にんの患者かんじゃが入院にゅういんしているが、このうち7人にんはワクチンを2回かい接種せっしゅしている。現場げんばの実態じったいを聞きいてもらいたい」と話はなし、政治せいじ判断はんだんによる医療いりょう体制たいせいの構築こうちくを要請ようせいしました。

これに対にたいし、岸田きしだ氏しは「患者かんじゃのたらい回まわしを防ふせぎ、適切てきせつな医療いりょうにアクセスできる体制たいせいを作つくらなくてはならず、『健康けんこう危機きき管理かんり庁ちょう』という全体ぜんたいの司令しれい塔とうを作つくりたい」とみずからが打ち出うちだしている新型しんがたコロナ対策たいさくを説明せつめいしました。

このあと、岸田きしだ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「国くにや自治体じちたいなどが横並よこならびの状態じょうたいであることが、医療いりょうの目め詰つまりの原因げんいんだと指摘してきされた。司令しれい塔とうを作つくる重要じゅうよう性せいを痛感つうかんし、訴うったえにより磨みがきをかけたい」と述のべました。

午後ごごは沖縄おきなわ県けんの職域しょくいき団体だんたいの関係かんけい者しゃとオンラインで意見いけん交換こうかんし、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうを受うけている事業じぎょう者しゃへの支援しえんについて要望ようぼうを受うけるとともに、総裁そうさい選挙せんきょへの協力きょうりょくを呼よびかけました。

このあと岸田きしだ氏しは、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし、河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんが立候補りっこうほを表明ひょうめいしたことについて「自民党じみんとうが幅広はばひろい選択肢せんたくしを持もつ政党せいとうだと示しめす重要じゅうようなチャンスだ。多おおくの候補こうほ者しゃで活発かっぱつな論戦ろんせんを行おこない、自民党じみんとうの信頼しんらい回復かいふくにつなげていきたい」と述のべました。

そのうえで「私わたしのアピールポイントは聞きく力ちからとチーム力りょくだ。政治せいじ家かは人ひとの話はなしを聞きけない人間にんげんが意外いがいに多おおいと言いわれるが、私わたしは聞きく力ちからは誰だれよりも優すぐれていると自負じふしている。また政治せいじは全員ぜんいん野球やきゅうだ。官僚かんりょうも含ふくめて多おおくの関係かんけい者しゃとチームを組くむことが大事だいじで、どなってばかりではチーム力りょくは発揮はっきできない」と述のべました。

この中なかで高市たかいち氏しは、党内とうないでの支持しじ拡大かくだいの取り組とりくみについて「最初さいしょは無む派閥はばつの議員ぎいんを中心ちゅうしんにお願おねがいしてきたが、細田ほそだ派はや竹下たけした派は、二に階かい派はの議員ぎいんにも入はいってもらい、支持しじの拡大かくだいをやってもらっている」と述のべました。

また、河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんの立候補りっこうほの表明ひょうめいについて「たくさんの候補こうほが出でて、アイデアを競い合きそいあって総裁そうさい選挙せんきょが行おこなわれることは、党とうの政策せいさくに厚あつみが出でるので、うれしいことだ」と述のべました。

一方いっぽうで「河野こうの大臣だいじんは『原発げんぱつ反対はんたい』という印象いんしょうがある。私わたしは、高こうレベルの放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつが出でず、安全あんぜんで環境かんきょうに優やさしい小型こがたの核かく融合ゆうごう炉ろが実現じつげんすれば、安定あんてい的てきな電力でんりょく供給きょうきゅう体制たいせいができると思おもっている」と述のべました。

さらに高市たかいち氏しは、日本にっぽんの防衛ぼうえい費ひについて「諸しょ外国がいこくに比くらべ、GDP比ひで見みると少すくなすぎる」と指摘してきし、予算よさんを増ふやすべきだという認識にんしきを示しめしました。

この中なかで石破いしば氏しは、菅かん総理そうり大臣だいじんらと争あらそった去年きょねんの総裁そうさい選挙せんきょについて「党とうのあり方ありかたや政策せいさく全般ぜんぱんについて完成かんせい度どの高たかいものを提示ていじできたと自負じふしているが、結果けっかはまさしく惨敗ざんぱいそのもので、自民党じみんとうも国くにも変かえることにはつながらなかった」と振り返ふりかえりました。

そのうえで「多おおくの同志どうしの負担ふたんや犠牲ぎせいを伴ともないながら同おなじことを繰り返くりかえし、何なにも得えられないとすれば、自己じこ満足まんぞくにしか過すぎず、今回こんかいそれを繰り返くりかえすことは避さけなくてはならない。岸田きしだ氏し、高市たかいち氏し、河野こうの氏しの主張しゅちょうをよく聴ききながら、私わたしの出馬しゅつばも含ふくめて、採とるべき道みちを決断けつだんするつもりだ」としています。

また、議員ぎいん会館かいかんの事務所じむしょで、石破いしば派はの議員ぎいんと党内とうない情勢じょうせいについて意見いけんを交かわすなどしました。

河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんが立候補りっこうほを表明ひょうめいし、3人にん以上いじょうによる選挙せんきょ戦せんが確実かくじつになったことを受うけて、石破いしば氏しは、議員ぎいんや党員とういんの支持しじ動向どうこうを見極みきわめながら、今後こんごの対応たいおうを慎重しんちょうに検討けんとうすることにしています。

野田のだ氏しは引き続ひきつづき、自身じしんと同おなじ無む派閥はばつの議員ぎいんだけでなく、竹下たけした派はや二に階かい派はなど、派閥はばつに所属しょぞくする議員ぎいんにも支援しえんを呼よびかけ、推薦すいせん人じんの確保かくほを急いそぎたい考かんがえです。