外務省は、アフガニスタンから
陸路で
退避し、12
日に
日本に
到着したJICA=
国際協力機構のアフガニスタン
人スタッフと
その家族、
合わせて4
人について、
短期滞在のビザで
入国し、
今後の
対応を
検討していると
明らかにしました。
アフガニスタン情勢の悪化を受け、JICA=国際協力機構で働くアフガニスタン人スタッフ2人とその家族、合わせて10人が隣国パキスタンの首都イスラマバードに陸路で退避し、このうち4人が12日夜、成田空港に到着しました。
外務省によりますと、アフガニスタン人スタッフら10人がイスラマバードに退避したのは8月下旬で、現地に派遣した自衛隊機による輸送の対象としていたおよそ500人とは別だということです。
外務省は4人に短期滞在のビザを発給し、日本に向かうための航空券を手配するなどの支援を行ったということです。
4人は現在、日本国内で14日間の待機に入っていますが、新型コロナウイルスへの感染など健康上の問題は確認されていないということです。
今後の対応について、政府は4人が引き続き日本に滞在するか、第三国への出国を希望するか聴き取りを行ったうえで検討するということです。
残りの6人も13日に日本に到着する見通しで、外務省などで今後の対応を検討するものとみられます。
加藤官房長官「きめ細かな対応を図る」
加藤官房長官は13
日午前の
記者会見で「
本人の
意向を
よく確認して
いくことが
大事だが、
第三国への
移住を
希望する
場合には
個別に
対応していく。
日本での
在留を
希望する
場合には
在留支援の
在り方を
検討する
など、
きめ細かな
対応を
図って
いく」と
述べました。
そのうえで「政府としては引き続き、アメリカやカタールをはじめ関係国と連携しながらタリバンとの交渉の継続を含む外交努力も行い、日本人や現地職員などの安全確保やこうした形で出国を希望する方への対応をしっかり行っていく」と述べました。