日本新聞: 国内初の鉄道築堤「高輪築堤跡」発掘現場で見学会東京

国内こくない初はつの鉄道てつどう築堤ちくてい「高輪たかなわ築堤ちくてい跡あと」発掘はっくつ現場げんばで見学けんがく会かい東京とうきょう

Sep 19, 2021 11:09 2

Furigana

国内こくない初はつの鉄道てつどうの線路せんろを敷しくために築きずかれ、国くにの史跡しせきに指定していされた東京とうきょうの「高輪たかなわ築堤ちくてい跡あと」の発掘はっくつ調査ちょうさの成果せいかを説明せつめいする見学けんがく会かいが開ひらかれ、事前じぜんに応募おうぼした一般いっぱんの参加さんか者しゃが発掘はっくつ現場げんばを訪おとずれました。

「高輪たかなわ築堤ちくてい跡あと」は、明治めいじ5年ねんに東京とうきょう・新橋しんばしと横浜よこはま間かんで開業かいぎょうした国内こくない初はつの鉄道てつどうの線路せんろを敷しくために東京とうきょう湾わんの海上かいじょうに盛り土もりつちをして築きずかれた堤つつみの遺構いこうで、再さい開発かいはつ工事こうじで見みつかり、明治めいじの文明ぶんめい開化かいかを象徴しょうちょうするとして一部いちぶが新あらたに国くにの史跡しせきに指定していされ、保存ほぞんされることになっています。

19日にち、撤去てっきょされる予定よていの遺構いこうで進すすめられている発掘はっくつ調査ちょうさの現場げんばで、事前じぜんに応募おうぼした一般いっぱんの人ひとを招まねいた見学けんがく会かいが開ひらかれました。

参加さんか者しゃは、堤つつみの土どの断面だんめんが見みえる場所ばしょに案内あんないされ、土どが層状そうじょうに重かさねられていることから、何なん度どにもわけて土どが盛もられたことがわかったことなどの説明せつめいを受うけていました。

また、堤つつみの中なかに埋うめられていたレールと枕木まくらぎも公開こうかいされ、参加さんか者しゃは説明せつめいを聞ききながらカメラを向むけるなどしていました。

遺構いこうの解説かいせつをした東京とうきょう・港みなと区く教育きょういく委員いいん会かいの斉藤さいとう進すすむさんは「大だい規模きぼな工事こうじだったことがわかり、明治めいじ時代じだいの技術ぎじゅつ力りょくの高たかさを感かんじてほしい」と話はなしていました。

発掘はっくつ調査ちょうさが終おわると「高輪たかなわ築堤ちくてい跡あと」の多おおくの部分ぶぶんは撤去てっきょされ、国くにの史跡しせきに指定していされた100メートル余あまりの部分ぶぶんはすでに指定していされている「旧きゅう新橋しんばし停車ていしゃ場じょう跡あと」と一体いったい的てきに保護ほごされることになっています。