投票日まで1週間 各候補の動きは
河野氏 企業主導型保育所や溶接工場を視察
保育所の担当者からは「保育士が不足しているため、確保に向けて処遇を改善してもらいたい」とか「行政からの補助を受ける手続きが煩雑なので、デジタル化を進めてもらいたい」といった要望が出されました。
河野氏は、記者団に対し「子どもの数が大きく減っていく中で、子どもを育てやすい環境をつくるのが大事だ。『子どもが年間100万人ほしい』というなら、子どもの数がだんだん増えて差が埋まっていくよう、予算を付けていかないといけない」と述べました。
また河野氏は22日夕方、東京 大田区の溶接工場を視察し、デジタル化への対応状況について経営者の男性から話を聞いたあと記者団に対し「コロナ禍の影響が製造業にも出ている。早くデジタル化を進めて、支援が必要なところに行政からプッシュ型で手を差し伸べるようにしたい」と述べました。
また、総裁選挙について記者団から「決選投票になる可能性が高いという見方があるが、どのような戦略か」と問われたのに対し、河野氏は「1回目で勝てるように頑張る。国会議員個人への働きかけは今までもやっているし、今後もしっかりやっていきたい」と述べ、1回目の投票で過半数の獲得を目指す考えを示しました。
およそ20人の所属議員を前に岸田氏は「告示後、討論会などで激しい政策論争が続いているが、エネルギーや年金、外交・安全保障の論争を通じ、何としても私が勝たなければ、自民党や日本がどっちに行ってしまうのかと強い危機感を感じている」と指摘しました。 そのうえで「投開票まであと1週間となったが、選挙の行方は混とんとしている。最後まで勝敗の見えない激しく苦しい選挙が続くが、強い覚悟を持ち続けて戦い抜きたい」と述べました。 22日の総会では、国会議員票の上積みに向け、ほかの候補の支持を表明している議員にも改めて働きかけるとともに、党員票では、まだ投票を済ませていない党員らも多いことが見込まれるとして、粘り強く支持を呼びかける方針を確認しました。
これに対し、都議会議員からは「政策がより多くの党員に伝わるよう願っている」と激励されたということです。 東京都は、今回の総裁選挙で投票権を持つ党員らが10万50人と全国で最も多く、高市氏は記者団に対し「すでに党員投票が始まっているが、都議会議員に1人でも支援してもらえればとても大きな力になる。じわじわと応援の輪が広がっているように感じており、残りの期間も駆け抜けていきたい」と述べました。
このうち、無派閥の徳茂雅之・参議院議員の事務所では、みずからの政策を記したパンフレットを手渡したうえで「4度目の挑戦で本当に苦しい日々だったが、報われた。出遅れたところもあるが、それを挽回できるよう頑張りたい」と述べ、支援を求めました。 これに対し、徳茂氏は「選挙戦も残り半分だが、私も精いっぱい頑張りたい。お疲れだと思うが、最後まで戦い抜こう」と激励しました。
山本氏は、去年の総裁選挙でも投票を棄権していて、山本氏の事務所によりますと、前日まで認められている不在者投票も行わないということです。
岸田氏 派閥の総会で支持呼びかけを確認
高市氏 自民都議に支援求める
野田氏 議員会館で挨拶回り
入院中の山本公一元環境相は「棄権」に
