2.4万円まんえんった仮面かめん競売きょうばい6.6億円おくえん元所有者もとしょゆうしゃ売却取ばいきゃくと請求棄却せいきゅうききゃく ふつ

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Dec 23, 2023 16:12 0
Furigana
日本報紙

 フランスの裁判所さいばんしょ19にち高齢夫婦こうれいふうふ150ユーロ(やく2まん4000えん)で骨董こっとう(こっとう)しょう売却ばいきゃくしたアフリカ仮面かめんが、競売きょうばい420まんユーロ(やく6おく6000万円まんえん)で落札らくさつされたため売却ばいきゃくもとめていた裁判さいばんで、夫婦ふうふ軽率けいそつさが原因げんいんだとしてうった退けた。

 80だい夫婦ふうふ2021ねん9がつ南仏なんふつ別宅べったく保管ほかんされていた仮面かめん処分しょぶんするため、アフリカつくられたやりや割礼用かつれいようナイフなどとも売却ばいきゃくした。

 これらアフリカ総督そうとくつとめていた先祖せんぞ所有しょゆうしていたもので、さほど価値かちはないとかんがえていた。

 夫婦ふうふ仮面かめん150ユーロで売却ばいきゃくした。しかし2022ねん3がつ南仏なんふつモンペリエ (Montpellier)でおこなわれた競売きょうばいでは420まんユーロで落札らくさつされた。落札者らくさつしゃ身元みもとあきらかになっていない。

 競売会社きょうばいがいしゃは、仮面かめんは「19世紀せいきにガボンの少数民族しょうすうみんぞくファン(Fang)の秘密結社ひみつけっしゃ儀式ぎしき使つかっていたきわめて希少きしょうなもの」で、同様どうようもの10ほどしか現存げんそんしていないとしている。

 競売きょうばいのことをった夫婦ふうふただちに、「鑑定かんていミス」があったとして150ユーロでの売却ばいきゃくもとめてうったえた。また仮面かめんった骨董商こっとうしょう最初さいしょから「仮面かめんしん価値かち気付きづいていた」と主張しゅちょうした。

 だが裁判所さいばんしょは、夫婦ふうふ売却前ばいきゃくまえ仮面かめん評価額ひょうかがくための努力どりょく一切いっさいしなかったと指摘してき夫婦ふうふの「わけできない怠慢たいまん軽率けいそつさ」が原因げんいんだとの判断はんだんしたした。

 また骨董商自身こっとうしょうじしんアフリカ美術びじゅつ専門家せんもんかではなく、夫婦ふうふあざむいたわけではないとしている。

 骨董商こっとうしょうは、競売きょうばい開始価格かいしかかくおな30まんユーロ(やく4700まんえん)を示談金じだんきんとして提示ていじしたが、夫婦ふうふどもらが訴訟そしょう優先ゆうせんするとして、拒否きょひしていた。

 夫婦ふうふ代理人弁護士だいりにんべんごしは、控訴こうそ検討けんとうしているとはなした。

 仮面かめんをめぐっては、ガボン政府せいふ競売きょうばい仮面かめん返還へんかんもとうったえていたが、裁判所さいばんしょこのうったえも退けた。

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