UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、インドネシアのアチェ州にはロヒンギャの人たちが11月から12月にかけておよそ1700人上陸しました。
州都のバンダアチェ市では地下駐車場の一角で、乳児や10代の子どもを含むおよそ130人が身を寄せ合いながら避難生活を送っています。
ロヒンギャの人たちは2017年のミャンマー軍による大規模な掃討作戦のあとに多くが隣国のバングラデシュに逃れて避難生活を送っていますが、環境が厳しく、船でインドネシアに渡る人が後を絶ちません。
バングラデシュから来たというソビル・フソンさん(18)は「45日間も海の上にいた。ここはバングラデシュより環境がいいので、勉強がしたい」と話していました。
一方、アチェ州ではロヒンギャの人数が急増していることや、支援物資を粗末に扱っているなどといった情報が広がり、地元の人たちからは受け入れを拒否する声も上がっています。
UNHCRのイルハム・フィルダウスさんは「ロヒンギャについて誤った情報も拡散されており、地元の人たちに正しく伝えるため話し合いもしている」と話していました。