新宿 歌舞伎町を中心に全国で活動を行う国内最大の違法スカウトグループ「ナチュラル」をめぐっては、グループの規約を破ったメンバーの男性に対し、「制裁」と称して全治6か月間の大けがを負わせたなどとして幹部らが逮捕・起訴されています。
警視庁によりますと、その後の捜査で、男性に対して被害届を出さないよう脅していた疑いがあることが分かり、新たに別の幹部らを逮捕したということです。
逮捕されたのは「ナチュラル」の幹部、佐藤雄己容疑者(30)ら2人で、警視庁によりますと、男性に対して「事件化をしないという書面があればこれで終わりにできる」などと言って脅したとして組織的犯罪処罰法違反の疑いが持たれています。
「ナチュラル」は1000人以上が所属する国内最大規模の違法スカウトグループとされ、年間、数十億円の収入があったとみられています。
警視庁は、このグループなどへの対策として、去年12月、暴力団対策や風俗店対策を担う部署の捜査員およそ30人を集めた「タスクフォース」を発足させて捜査にあたっていて、違法に得た収益が暴力団などの資金源になっている可能性もあるとみて、金の流れなど実態の解明を進めることにしています。
警視庁は2人の認否を明らかにしていません。