旧優生保護法のもとで不妊手術を強制されたとして兵庫県の5人が、国に賠償を求めた裁判で、2審の大阪高等裁判所は、賠償請求できる期間が過ぎているとして訴えを退けた1審の神戸地方裁判所の判決とは逆に、国に賠償を命じる判決を言い渡しました。
提訴から4年半、手術から50年以上たつなか、原告の1人、小林寳二さん(91)は、妻の喜美子さんとともに提訴していましたが、喜美子さんは去年亡くなりました。
寳二さんは判決後、「ようやく出た判決を妻に『よかったね、ありがとう』と伝えたい」と語りました。
(大阪放送局 記者 竹内宗昭 神戸放送局 記者 大畠舜)
