57
年前、
静岡県で
一家4
人が
殺害された
事件で
死刑が
確定した
袴田巌さんの
再審=
裁判の
やり直しに
向けて、
裁判所と
弁護団、
検察による1
回目の3
者協議が
来月10
日に
静岡地方裁判所で
行われることが、
関係者への
取材でわかりました。
57年前の1966年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)について、東京高等裁判所は今月13日の決定で再審を認め、今後、静岡地方裁判所でやり直しの裁判が開かれることになりました。
この裁判に向けて、裁判所と弁護団、検察による1回目の3者協議が来月10日に静岡地裁で行われることが、関係者への取材でわかりました。
協議では、審理の進め方やスケジュールなどについて話し合われる見通しで、検察が有罪を求める立証を行うかどうかで審理の期間に大きな影響が出ることから、検察の対応が焦点となっています。
検察の幹部は、「協議の場で方針を示すことになると思う」と話しています。
一方、弁護団は「袴田さんが元気なうちに一刻も早く無罪判決を聞かせたい」としていて、検察に対し、有罪の立証を断念するよう求めるとともに、裁判所に対しては、迅速に審理を進めるよう働きかける方針です。