「ひきこもり」推計すいけい146まんにん おも理由りゆう“コロナ流行りゅうこう内閣ないかく調査ちょうさ

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Mar 31, 2023 19:03 24
Furigana
日本報紙
外出がいしゅつほとんどしない状態じょうたい長期間ちょうきかんつづいわゆる「ひきこもり」のひとは、15さいから64さいまでの年齢ねんれいそうの2%あまにあたる推計すいけい146まんにんのぼことが、内閣ないかく去年きょねん11つきったアンケート調査ちょうさでわかりました。ひきこもりになったおも理由りゆうの1つとして、およそ5にんに1にんが「新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこう」をあげ、コロナでの社会しゃかい環境かんきょう変化へんか背景はいけいあることをうかがわせる結果けっかとなりました。

内閣ないかくは、いわゆる「ひきこもり」の実態じったい把握はあくするため、去年きょねん11つき全国ぜんこくの10さいから69さいわせて3まんにん対象たいしょうアンケート調査ちょうさおこない、1まん3769にんから回答かいとうました。

このうち生産せいさん年齢ねんれい人口じんこう」にあたる15さいから64さいまでの年齢ねんれいそうでは、ひろ意味いみで「ひきこもり」と定義ていぎしている「趣味しゅみ用事ようじのときだけ外出がいしゅつする」や「自室じしつからほとんどない」など状態じょうたいが6か月かげつ以上いじょうつづいているひとは、2%あまで、推計すいけいおよそ146まんにんのぼとしています。

年齢ねんれいそうべつますと、15さいから39さいども若者わかものそうでは、7ねんまえ公表こうひょうされた調査ちょうさの1.57%から2.05%に、40さいから64さい中高年ちゅうこうねんそうでは、4ねんまえ公表こうひょうされた調査ちょうさの1.45%から2.02%にえていました。

また、ひきこもりになったおも理由りゆうの1つとして、およそ5にんに1にんが「新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこう」をあげ、コロナでの社会しゃかい環境かんきょう変化へんか背景はいけいあることがをうかがわせる結果けっかとなりました。

40さいから64さいまで 女性じょせい半数はんすう上回うわまわ

これまで内閣ないかくでは、ども若者わかものそうと、中高年ちゅうこうねんそう別々べつべつ調査ちょうさおこなってきましたが、今回こんかい対象たいしょう年齢ねんれい人数にんずう大幅おおはば拡大かくだいして同時どうじ調しらべる調査ちょうさとなり、さまざまな「ひきこもり」の実態じったい浮き彫うきぼになっています。

このうち性別せいべつでは、4ねんまえ公表こうひょうされた40さいから64さいまでの調査ちょうさでは男性だんせいが4ぶん3以上いじょうめていましたが、今回こんかい調査ちょうさでは、おな40さいから64さいまででは、女性じょせいが52.3%と半数はんすう上回うわまわり、15さいから39さいでも45.1%となっていました。

これまでおも男性だんせい問題もんだいけとめられることもおおかった「ひきこもり」が、女性じょせいひろ存在そんざいしていることをしめ結果けっかとなっています。

また安心あんしんできるいま居場所いばしょ」をたずねる質問しつもんでは、15さいから39さいの「ひきこもり」のひとは、そうでないひとくらべて、家庭かてい学校がっこうそれ職場しょくばなどのリアルな居場所いばしょおも割合わりあいひくく、その一方いっぽうでSNSなどのインターネット空間くうかん居場所いばしょとらえる割合わりあいたかくなっていました。

このほか、「どのようなひと場所ばしょなら相談そうだんしたいとおもか」をたずねた質問しつもんでは、「だれにも相談そうだんしたくない」とこたえた「ひきこもり」のひとは、15さいから39さいで22.9%、40さいから64さいで23.3%にのぼりました。

そのうえで、その理由りゆうたずねたところ、「相談そうだんしても解決かいけつできないとおもから」とこたえるひとがいずれの年齢ねんれいそうでも半数はんすうえてもっとおおく、相談そうだん支援しえんあり方ありかた課題かだいあることをうかがわせる結果けっかとなっています。

池上いけがみ理事りじ自分じぶんごと受け止うけとめて」

内閣ないかくが4ねんぶりにった「ひきこもり」の実態じったい調査ちょうさについて、「ひきこもり」のひと家族かぞくなどつく「KHJ全国ぜんこくひきこもり家族かぞくかい連合れんごうかい」の池上いけがみ正樹まさき理事りじは、「50にんに1にんがひきこもり状態じょうたい推計すいけいされたが、実態じったいもっとおおおもっている。コロナ影響えいきょうはじめてデータしめされたが、もともときづらさをかんじていたひとたちが、より一層いっそう精神せいしんてき不安定ふあんていになったとかんがえられるほかよわ立場たちばにいるひと雇用こようられるなどしてあきらめてしまったことなどがかんがえられる」とべました。

また男性だんせいだけでなく、女性じょせいにも「ひきこもり」の問題もんだいひろがっていることについて「日本にっぽん伝統でんとうてき価値かちかんなかで、女性じょせいゆめ希望きぼう追い求おいもとめようとしても、家事かじ育児いくじなど男性だんせいよりもたかハードルをせられて、あきらめてきたひとおおくいる。そうしたひとたちが自分じぶん状況じょうきょう認識にんしきし、存在そんざい顕在けんざいしてきたのではないか」という認識にんしきしめしました。

さらに「相談そうだんしても解決かいけつできない」とかんがえる「ひきこもり」のひと半数はんすうえていることについて、「解決かいけつがた支援しえん個人こじん社会しゃかい適用てきようさせる支援しえんあり方ありかた限界げんかいあるかんじている。一人ひとりひとり寄り添よりそって信頼しんらい関係かんけいつくり、なやごとくなかで、社会しゃかいにつながるきっかけをつく支援しえんもとめられている。自宅じたく以外いがい安心あんしんしてこえげられるをネット空間くうかんなどにいかにつくっていくかが大事だいじになっている」とべたうえで、「ひきこもりはとお世界せかい問題もんだいではなく、自分じぶん家族かぞくなるかもしれない自分じぶんごと受け止うけとめてほしい」とうったえました。

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日本報紙
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