日本新闻: 岸田首相少子化対策のたたき台新会議設置し検討加速

少子しょうし化か対策たいさくのたたき台たたきだいがまとまったのを受うけ、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは先さきほど記者きしゃ団だんの取材しゅざいに応おうじ、みずからを議長ぎちょうに有識ゆうしき者しゃなども交まじえた会議かいぎを新あらたに設置せっちし、たたき台たたきだいをもとに、より詳細しょうさいな施策しさく内容ないようや予算よさん、それに財源ざいげんの検討けんとうを進すすめていく考かんがえを示しめしました。

岸田きしだ首相しゅしょう萩生田はぎうだ政調せいちょう会長かいちょうに党内とうない議論ぎろんを指示しじ

少子しょうし化か対策たいさくの強化きょうかに向むけた政府せいふのたたき台たたきだいがまとまったことを受うけて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは31日にち夕方ゆうがた、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで自民党じみんとうの萩生田はぎうだ政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうとおよそ30分間ふんかん、会談かいだんしました。

この中なかでは、6月つきの「骨太ほねぶとの方針ほうしん」の策定さくていに向むけて、たたき台たたきだいを踏ふまえて、さらに党内とうないで詳細しょうさいな施策しさくの内容ないようなどについて議論ぎろんを深ふかめるよう指示しじし、萩生田はぎうだ氏しは政務せいむ調査ちょうさ会かいなどで検討けんとうすると伝つたえました。

小倉おぐら少子しょうし化か担当たんとう相しょう「社会しゃかい構造こうぞうや意識いしきを変かえなければ」

小倉おぐら少子しょうし化か担当たんとう大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんで「多様たような価値かち観かん・考え方かんがえかたを尊重そんちょうした上うえで、若わかい世代せだいが希望きぼうどおり結婚けっこんし、希望きぼうする誰だれもが子こどもを持もち、ストレスを感かんじることなく子育こそだてできるようにすることが目指めざすべき基本きほん的てきな方向ほうこうだ。従来じゅうらいとは次元じげんの異ことなる政策せいさくを実現じつげんしていくことがテーマで、取り組とりくむことが難むずかしい政策せいさくも多数たすう盛り込もりこめた」と述のべました。

また「女性じょせいが『ワンオペ育児いくじ』といわれるように、非常ひじょうに育児いくじの負担ふたんが大おおきい中なかで、キャリアを断念だんねんせざるをえない現状げんじょうにある。『共働ともばたらき・共きょう育そだて』社会しゃかいにしなければならず、社会しゃかい構造こうぞうを変かえ、みんなで子こどもや子育こそだて世代せだいを応援おうえんするよう、意識いしきを変かえなければならない」と指摘してきしました。

さらに「今回こんかいは範疇はんちゅうを広ひろげ、若わかい世代せだいの所得しょとくを増ふやすための経済けいざい・社会しゃかい施策しさくにまで踏み込ふみこんでいる点てんが大おおきな特徴とくちょうだ。新あたらしい会議かいぎ体たいで少子しょうし化か対策たいさくや子育こそだて政策せいさくを中心ちゅうしんに議論ぎろんし、新あたらしい資本しほん主義しゅぎ実現じつげん会議かいぎや経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎで、賃上ちんあげや正規せいき雇用こよう化かなどの問題もんだいに、政府せいふを挙あげて取り組とりくんでいく」と述のべました。

その上うえで「こども家庭かてい庁ちょうの下したで国民こくみん運動うんどうをことし夏なつごろをめどにスタートする。子こども・子育こそだてに優やさしい社会しゃかいづくり、育休いくきゅうや柔軟じゅうなんな働はたらき方かた推進すいしんのための職場しょくば環境かんきょうづくりなど、制度せいどや施策しさくにとどまらない意識いしき改革かいかくに取り組とりくんでいく」と述のべました。

立たつ民みん長ちょう妻つま政調せいちょう会長かいちょう「中身なかみは『検討けんとう』ばかり」

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの長ちょう妻つま政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは記者きしゃ団だんに対にたいし、「中身なかみは『検討けんとう』ばかりで、期限きげんを書かいていない所ところも多おおく、評価ひょうかのしようがない。少子しょうし化かの理由りゆうの分析ぶんせきもなく、何なにが大おおきな理由りゆうなのかがわからなければ、対策たいさくの打うちようがない。児童じどう手当てあての所得しょとく制限せいげん撤廃てっぱいと高校こうこう卒業そつぎょうまで延長えんちょうの方向ほうこう性せいは是ぜとしたいが、『遅おそすぎる』と憤いきどおりを覚おぼえるので政府せいふには急ピッチきゅうぴっちで進すすめてもらいたい」と述のべました。