ローマの中心部に立ち、イタリアの画家カラバッジョの手による世界で唯一の天井画を持つ荘厳な邸宅が、来年1月にオークションにかけられます。開始時の価格は4億7100万ユーロ(約624億円)。ローマの裁判所がこのほど確認しました。
施設の大半は19世紀に破壊されましたが、当該の邸宅、ヴィッラ・アウローラは、より大規模なヴィッラ・ルドヴィージのうち唯一残った部分です。16世紀にさかのぼるその建物は「世界で感嘆すべきものの一つ」とみなされていたと、美術史家のクラウディオ・ストリナーティ氏が伊紙レプブリカの今月22日付のコラムで書いています。
フェデリコ・フェリーニ監督の映画「甘い生活」で印象に残るヴェネト通りから目と鼻の先にあるヴィッラ・アウローラは、両側を庭と複数の車両スペースに挟まれています。司法省が公開した販売用文書によれば、広さは2800平方メートルです。