生卵とブラッディー・メアリー(トマトジュースを使ったカクテル)は二日酔いを治す現代の対策と言えるかもしれませんが、考古学者がイスラエルで発見した過去の解決策は全く異なるものでした。金と紫水晶からできた指輪です。
イスラエル考古学庁(IAA)によると、イスラエル中部ヤブネで、ビザンツ(東ローマ)帝国時代の最大級のワイン醸造所として知られる跡地から古い宝石が見つかりました。考古学者のアミル・ゴラニ氏はIAAの報道向け資料で、紫水晶は飲み過ぎたときの悪影響を防ぐために身に付けられていたかもしれないと語ります。
ゴラニ氏によると「飲酒の悪影響である二日酔いの防止など、この宝石には多くの効能がうたわれてきた」ということです。
この指輪はワインの貯蔵に使った陶器の器「アンフォラ」があった貯蔵庫跡から150メートル離れた場所で見つかりました。ここは7世紀ごろにさかのぼる発掘現場で、ビザンツ帝国が衰退し初期のイスラム帝国が登場する時期に当たります。ただ、関係者によれば、この指輪はさらに以前の時代にさかのぼる可能性があります。