TOB=
株式の
公開買い付けの
結果、
新生銀行を
傘下に
収めたネット
金融大手、SBIホールディングスの
北尾吉孝社長は22
日、
記者会見を
開き、
新生銀行に
残る3490
億円の
公的資金の
返済に
向けて
国と
協議して
いく考えを
示しました。
SBIは今月10日まで実施したTOBの結果、新生銀行の株式の保有比率を上限としていた48%近くまで増やし新生銀行を子会社としました。
これを受けてSBIの北尾社長が22日午前、記者会見を開き「満足いく結果に終わった。これから新生銀行と連携してさまざまな取り組みをしていく」と述べ、協業を深めるとともにコスト削減に取り組み収益の拡大につなげていく考えを示しました。
また前身の旧長銀=日本長期信用銀行に投入された分も含めて新生銀行に残っている3490億円の公的資金について、新生銀行の上場を廃止することで返済しやすくする方法もあると指摘したうえで「ベストな解決策を金融庁や預金保険機構、整理回収機構と相談していきたい」と述べ、返済に向けて国と協議をしていく考えを示しました。
新生銀行は来年2月に臨時の株主総会を開いてSBIが推す元金融庁長官の五味廣文氏らを新たな取締役に選任し、工藤社長ら今の経営陣は退任する予定です。