装置は、かきの殻が付着してその重みで沈み、機能しなくなる問題が明らかになり、抜本的な対策を行うため一時的に撤去する作業が本格的に始まりました。
22日はボートに乗った作業員が海中の装置を引っ張って1か所に集め、クレーンで引きあげていました。
都は、「海の森水上競技場」をおよそ300億円かけて整備し、オリンピック・パラリンピック後の利用計画として、国際大会を誘致する目標を掲げています。
ただ、「消波装置」は国際大会を開くために必要な装置で、関係者によりますと、対策が完了して再び設置されるまでの間は大会の誘致が難しくなっています。
都は、今後、1年余りかけて抜本的な対策を行う予定です。
都は、国際競技団体のマニュアルに基づいた装置のため、トップレベルの大会に対応できるよう対策を講じたうえで、再び設置したいとしています。 東京都オリンピック・パラリンピック準備局の柏原弘幸利用促進担当部長は「海外で重要視されている国際大会を誘致できれば、放送でも発信されるし、観戦に来る人も多くなる。そのことで競技人口のすそのが広がることにもなる。競技がどんどん開催されていけば、レガシーとしても評価してもらえるのではないか」と話していました。
東京都 “対策講じ再び設置”