背部こう打法
救命医師などでつくられる日本蘇生協議会が出している最新のガイドラインで推奨されているのが、背中を強くたたいて詰まったものを吐き出させる「背部こう打法」です。
2あごを反らせる 3右の手のひらの付け根部分で肩甲骨の間を強くたたく 4これを繰り返して吐き出させる
乳児や妊婦に対しても行って大丈夫です。
2へそとみぞおちの中間付近に握りこぶしを作ってあてる 3握りこぶしをもう片方の手で握り斜め上に瞬時に引き上げる 4これを繰り返す
もし応急処置を行っても餅がとれない場合はすぐに119番通報してください。
「掃除機が有効という確固たるエビデンスがあるわけではないのでガイドラインには載っていない。しかし、掃除機で吸い取ったという実例は数多くある。決して清潔ではない掃除機のノズルを口の中に入れるので合併症のリスクや口の中を傷つける可能性もあるので決して進められないが、応急処置をしても餅が出てこず、救急車も到着しないならば最終手段としてやってみる価値は大きい」 また五十嵐医師はもう一つ大切な注意点を教えてくれました。 のどに食べ物が詰まったときにやってしまいがちな「水を飲む事」はNGだと指摘します。 五十嵐 医師 「餅が詰まっているのが食道ではなく気道の場合、水を飲んでも食道を通って胃に入るだけで餅は取り除けないうえ、水を飲むことで餅をより奥に押し込むことになりかねない。餅がのどに詰まった時はどこに詰まっているのかわからないので、焦って水を飲むは絶対にやめて欲しい」
さらに搬送された人のおよそ9割が65歳以上の高齢者に集中しています。
1 小さく切る 高齢になってくると歯が減ってうまくかむことが出来ません。 最初から小さく切って料理することで飲み込みやすくなります。 2 食べる前に水分を取る 高齢になると唾液が減ってしまうので、口の中や食道を潤して滑りをよくしておくと飲み込みやすくなります。 3 ゆっくりよくかんで食べる 慌てて食べずにしっかりそしゃくすることで飲み込みやすくなります。 4 寝ながら食べない 正月など休みの日だとついついソファーで寝ながら…となりがちですが、姿勢が悪い状態で飲み込むと詰まりやすくなります。 五十嵐 医師 「正月はつきたての餅を食べたり酒と一緒に食べたりするのでよりリスクが高まる。飲み込みやすくするという4つのポイントを意識して楽しい正月を過ごしてほしい」
腹部突き上げ法
水を飲むのはNG!掃除機は最終手段
1月×高齢者は高リスク
詰まらせないための4つのポイント