日本新聞: 夏の参議院選挙へ新型コロナ対策など焦点に

夏なつの参議院さんぎいん選挙せんきょへ新型しんがたコロナ対策たいさくなど焦点しょうてんに

Jan 1, 2022 15:01

Furigana

ことし夏なつの参議院さんぎいん選挙せんきょに向むけて、岸田きしだ政権せいけんは新型しんがたコロナ対策たいさくや経済けいざいの立て直たてなおしなどに全力ぜんりょくであたり、国民こくみんの信頼しんらいを得えることで与党よとうで過半数かはんすうの議席ぎせきを維持いじし、政権せいけん基盤きばんを固かためたい考かんがえです。

これに対にたいし野党やとう側がわは政府せいふの対策たいさくの不十分ふじゅうぶんな点てんを追及ついきゅうするなど国会こっかい論戦ろんせんで存在そんざい感かんを高たかめたい考かんがえで、野党やとう間かんの選挙せんきょ協力きょうりょくがどこまで進すすむかも焦点しょうてんです。

参議院さんぎいん選挙せんきょ 7月つき10日にち投票とうひょうか

ことしは夏なつに参議院さんぎいん議員ぎいんの半数はんすうが任期にんき満了まんりょうとなるのに伴ともない、今月こんげつ17日にちに召集しょうしゅうされる方向ほうこうの通常つうじょう国会こっかいの会期かいきが延長えんちょうされなければ、7月つき10日にちに参議院さんぎいん選挙せんきょの投票とうひょうが行おこなわれる見通みとおしです。

政府せいふ・与党よとうは去年きょねんの衆議院しゅうぎいん選挙せんきょで自民じみん・公明こうめい両りょう党とうで過半数かはんすうを確保かくほしたのに続つづき、参議院さんぎいんでも両りょう党とうで過半数かはんすうの議席ぎせきを維持いじすることで政権せいけん基盤きばんを固かためたい考かんがえです。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「課題かだいに向き合むきあい結果けっかを出だしていく」と強調きょうちょうしていて、オミクロン株かぶへの対応たいおうをはじめとする新型しんがたコロナ対策たいさくや、去年きょねん暮くれに成立せいりつした補正ほせい予算よさんを着実ちゃくじつに執行しっこうすることで経済けいざいの立て直たてなおしに全力ぜんりょくであたる方針ほうしんです。

また、通常つうじょう国会こっかいでは107兆ちょう円えんを超こえる過去かこ最大さいだい規模きぼの新しん年度ねんど予算よさん案あんの年度ねんど内ない成立せいりつを図はかるとともに、経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうを強化きょうかするための新あらたな法案ほうあんや、「こども家庭かてい庁ちょう」を創設そうせつするための法案ほうあんなどの成立せいりつを目指めざし、政権せいけんの実績じっせきを重かさねたいとしています。

これに対にたいし、立憲りっけん民主みんしゅ党とうや日本にっぽん維新いしんの会かいなど野党やとう側がわは、国会こっかいでの論戦ろんせんを通をつうじて存在そんざい感かんを高たかめたいとして、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいの防止ぼうし策さくや生活せいかつ困窮こんきゅう者しゃへの支援しえん策さくなど、政府せいふの対策たいさくには不十分ふじゅうぶんな点てんが見みられるとして追及ついきゅうする方針ほうしんです。

さらに先さきの臨時りんじ国会こっかいで、国会こっかい議員ぎいんに支払しはらわれるいわゆる文書ぶんしょ交通こうつう費ひの見直みなおしが先送さきおくりされたことを踏ふまえ、使つかいみちの公開こうかいの義務ぎむづけなどを与党よとう側がわに迫せまり、改革かいかくに取り組とりくむ姿勢しせいを示しめしたい考かんがえです。

一方いっぽう、参議院さんぎいん選挙せんきょに向むけた対応たいおうでは、立憲りっけん民主党みんしゅとうが定員ていいんが1人にんの「1人にん区く」で野党やとう連携れんけいを図はかり候補こうほ者しゃの1本ほん化かを目指めざす方針ほうしんで、去年きょねんの衆議院しゅうぎいん選挙せんきょでの連携れんけいをめぐって共産党きょうさんとうとの間まで評価ひょうかに開ひらきが見みられる中なか、選挙せんきょ協力きょうりょくがどこまで進すすむかも焦点しょうてんです。

また、衆議院しゅうぎいん選挙せんきょでは自民党じみんとう、立憲りっけん民主みんしゅ党とうに次つぐ、第だい3党とうに躍進やくしんした日本にっぽん維新いしんの会かいは、定員ていいんが複数ふくすうの選挙せんきょ区くで積極せっきょく的てきに擁立ようりつする方針ほうしんで、与野党よやとうともに参議院さんぎいん選挙せんきょに向むけた動うごきが活発かっぱつになる見通みとおしです。