神戸市東灘区に
ある阪神高速道路の「
震災資料保管庫」では、
阪神・
淡路大震災の
記憶と
教訓を
伝えようと、
倒壊した
高速道路の
橋脚や
橋桁の
一部など34
点が
保管されています。
去年のこの時期は新型コロナウイルスの影響で公開されませんでしたが、ことしは事前に申し込んだ人を対象に特別に公開されることになりました。
8日、訪れた人たちは震災で高架橋が倒壊した様子や、その後の復旧作業を記録した映像を見たあと、地震の揺れで亀裂が入った橋脚や大きく曲がった鋼材などを見学しました。
中には高さ4.5メートル、幅3.5メートルの巨大なコンクリートの橋脚部分もあり、斜めに入った大きなひびが震災のすさまじさを伝えています。
訪れた人たちは阪神高速道路の社員の説明を聞きながら、一つ一つの展示物に見入っていました。
大阪市から訪れた50代の公務員の女性は「想像を超えた揺れがあったことを改めて知った。当時、時間がたつにつれ、被害の大きさがわかってきたことを思い出しました」と話していました。
見学の予約はすでに締め切っていますが、8日の様子を収録した動画は今月14日から31日まで「ユーチューブ」の阪神高速道路の公式チャンネルで公開される予定です。