12日午前7時40分ごろ、函館市高松町の国道278号線で、函館方面から恵山方面に走っていたダンプカーが脇道から来た乗用車と衝突しました。
事故のはずみでダンプカーが対向車線を走ってきた乗用車と衝突し、さらに、この乗用車に別の車が追突しました。
警察によりますと、ダンプカーを運転していた男性と対向車線を走ってきた乗用車に乗っていた2人の合わせて3人がけがをし、このうちダンプカーの男性が腰の骨を折る大けがをしているおそれがあるということです。
当時、現場の路面は凍結していたということで、警察が事故の原因を調べています。
このうち厚岸町港町の一帯では、午前9時ごろから海水が護岸を越えて道路が冠水し、一時10センチほどの深さになりました。 冠水の影響で道道123号線は厚岸郵便局から厚岸漁協の直売所までのおよそ400メートルの区間が通行止めになりました。 住宅や店舗の中まで流れ込むことはなく、午前10時ごろに水は引き始めました。 近くのホテルに勤める30代の男性は「朝は道路が川のようになっていて、必死の思いで出勤しました。驚きました」と話していました。 また、午前9時半すぎに満潮を迎えた根室市の根室港では潮位が上がり、海水が一部岸壁を越えて打ち寄せていました。
標津町内では一部の世帯で停電が続いています。 北海道電力によりますと、こうした被害が町内の複数の場所で確認されているということで、復旧作業を進めています。 また、オホーツク海側の清里町と斜里町で、大雪と強い風の影響で電柱が傾いたり折れたりして、停電が続いています。 北海道電力によりますと、12日午前6時15分ごろ、清里町江南で、着雪と強い風の影響で、道路沿いに立つ電柱少なくとも18本が傾いたり折れたりしました。 この影響で、江南と周辺の向陽で停電が続いていて、午後4時45分現在、40戸が停電しています。 隣の斜里町でも複数の電柱が壊れ、150戸が停電しています。 北海道電力は仮設の設備を設置するなどして、12日夜じゅうの復旧を目指しています。
停電しているのは、 ▽宗谷地方の ▼豊富町でおよそ160戸 ▼枝幸町でおよそ110戸 ▼稚内市でおよそ70戸 ▼利尻富士町でおよそ60戸 ▼利尻町でおよそ20戸。 ▽釧路地方の ▼浜中町でおよそ360戸。 ▽根室地方の ▼別海町でおよそ170戸 ▼根室市でおよそ90戸 ▼標津町でおよそ90戸。 ▽オホーツク地方の ▼斜里町でおよそ150戸 ▼清里町でおよそ20戸。 ▽石狩地方の ▼石狩市でおよそ40戸 ▼千歳市でおよそ10戸です。 北海道電力は原因を調べるとともに復旧作業を進めています。 今のところ全面的な復旧のめどは立っていないということです。
午前3時すぎ、中央区南7条西4丁目で「道路に木が倒れている」と通りかかった人から警察に通報がありました。 警察によりますと、倒れたのは高さ5メートルほどの木で、けがをした人はいませんでした。 警察は雪の重みで木が倒れたとみています。 また、午前0時半ごろには、北区新琴似7条の路上で「雪が歩道をふさいでいる」と通りかかった人から警察に通報がありました。 警察と消防が調べたところ、道路に面する店舗のひさしが雪とともに歩道に落ちていたということです。 けがをした人はいませんでした。 警察や消防によりますと、このほか「電線が地面に垂れ下がっている」という通報が多く寄せられたということです。
帯広市郊外にある福田和雄さん(70)の農場では、積もった雪の重みで農業用ハウスがおよそ30メートルにわたり押しつぶされる被害が出ました。 冬の間、ハウスの中にはトラクターなどの機械を収納しているため、作物に直接の被害はありませんでした。 しかし、来月末から予定していたこのハウスを使ったビートの苗の栽培をあきらめざるをえなくなり、代わりに畑に直接まいて栽培することを検討していますが、収量の減少は避けられないということです。 帯広市の「JA帯広かわにし」によりますと、今回の大雪による農業用ハウスの被害は、これまでに16棟で確認されているということです。 十勝地方では帯広市のほか、隣の音更町でも雪で農業用ハウスが倒壊する被害が出ていて、町によりますと、これまでに9棟で被害が確認されているということです。
釧路地方と根室地方 高潮で道路が一時冠水
標津町・清里町・斜里町 電柱が折れるなどの被害
北海道 約1350戸で停電(12日 午後5時現在)
札幌市内 倒木や店舗のひさし落ちる被害
十勝地方 農業用ハウスに被害