試合は互いに攻め手に欠いて延長戦に入りました。
そして、延長3分半すぎ、指導3つによる相手の反則負けで勝って金メダルを獲得しました。
今大会、日本にとって最初の金メダルとなりました。
高藤選手は、前回、リオデジャネイロ大会に続けて2大会連続のメダル獲得です。
また、この階級での日本選手の金メダルは、2004年のアテネ大会での野村忠宏さん以来です。
「オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない」と挑んだ2回目のオリンピックで悲願を達成し、この階級で日本勢4大会ぶりの金メダル獲得となりました。 オリンピック初出場だったリオデジャネイロ大会、すでに世界選手権での優勝経験もあり、金メダル候補として臨んだ高藤選手は、銅メダルを獲得したものの涙を流しました。 「オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない」。 高藤選手は、ここまでの5年間、この言葉を繰り返してきました。 「オリンピックというものを大きくしすぎてしまったメンタル面が敗因。自分をコントルールすることを意識してきた」と稽古やトレーニングで徹底して追い込むことで、試合中の苦しい局面でも平常心でいられるメンタルを鍛えてきたと言います。 さらにトレーニングでは、下半身を鍛え上げることで足下をねらってくる相手の低い技の受けの技術を磨きました。 「変幻自在」と評価の高かった攻撃面でも得意の小内刈りに背負い投げと左右どちらからでも投げられる技の引き出しを増やしてきました。 心と技術の両面で安定感を得た高藤選手は、2017年から世界選手権を2連覇。 おととしは、3位決定戦で大学の後輩、永山竜樹選手に敗れたものの、続く国際大会ではリベンジし「大事な試合では負けていない。格段に安定感はあがった」と自信を口にしていました。 5年越しとなった2回目のオリンピック。 高藤選手は準決勝では試合時間11分余りの長い試合を制するなど、落ち着いた試合運びで負けない柔道を展開しました。 雪辱を果たすと臨んだ大舞台でも磨いてきた安定感で力を出し切りついに悲願の金メダルを手にしました。
神奈川県の33歳の男性は「コロナ禍で開かれた大会の初日に金メダルを獲得してくれたことは、日本人として誇らしいです。応援する側としても節度を持って応援し、ほかの選手にも頑張ってほしいです」と話していました。 横浜市の40代の女性は「テレビでずっと見ていました。大会ができなかったかもしれないという状況の中で金メダルをとってくれたことに涙が出る思いです。選手が頑張ってくれた分だけ日本が元気になると思うので、ほかの競技でもぜひ頑張ってほしい」と話していました。
高藤「豪快に勝つことできなかったがこれが僕の柔道」
「オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない」
「涙が出る思い」「ほかの選手も頑張って」などの声