中心の気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、暴風域はありませんが、中心の東側600キロ以内と西側390キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は、27日東北から関東甲信に接近し、その後、上陸するおそれがあります。
東北や関東の太平洋沿岸には湿った空気の影響で雨雲がかかり始めています。
東北や関東甲信では27日にかけて雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
台風の中心や北側の地域に湿った空気が流れ込みやすく、特に東北では雨量が増えるおそれがあります。
27日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東北の太平洋側で150ミリ、
▽関東甲信で120ミリ、
▽東北の日本海側と北陸と新潟県で100ミリと予想されています。
その後、28日夕方までの24時間に降る雨の量は
▽東北の太平洋側で100ミリから200ミリ、
▽東北の日本海側と関東甲信、北陸と新潟県で50ミリから100ミリと予想され大雨になるおそれがあります。
海上を中心に風も強まり、東北と関東甲信で27日にかけて予想される最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、海上は大しけとなる見込みです。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに強風や高波に十分注意し、最新の情報を確認するよう呼びかけています。
今回は、台風の中心から離れていても大雨になるおそれがあります。
自宅の周囲にどんな危険があるのかハザードマップなどで確認し早めに安全を確保する対策を検討するようにしてください。
九州や沖縄・奄美では年に何度も経験する雨量ですが東北では、平年の7月1か月分を上回るような大雨に相当するため、川の氾濫や土砂災害の起きる危険性が高まることから、警戒が必要です。 国土交通省によりますと、今回の予想される進路のとおりに台風が近づいた場合、東北を中心とした沿岸部の中小河川での氾濫や土砂災害のリスクが高まるということです。 東北の太平洋側で大きな被害を出した台風としては5年前の2016年8月の台風10号があり、気象庁によりますと今回の台風8号の予想されている進路と比較的似ているということです。 台風10号では東北の太平洋側を中心に発達した雨雲がかかり、特に岩手県では記録的な大雨となりました。 岩手県岩泉町の観測点では、1時間の雨量が70.5ミリと観測が始まってから最も多くなったほか、24時間雨量は194.5ミリに達し、8月29日からの2日間で248ミリと平年の8月の1か月分のおよそ1.5倍に達する大雨が降りました。 岩泉町では小本川が氾濫し、グループホームの入所者9人が全員亡くなりました。 今回の台風8号は、5年前の台風10号とは強さは異なるものの、台風の北側から暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、特に太平洋側の沿岸部で大雨になることが予想されています。 国土交通省は、気象庁のホームページなどで「危険度分布」や身近な川の水位を確認し、ハザードマップがないところでも川や谷の近くからはなるべく離れてほしいとしています。
それによりますと、山形新幹線の「つばさ」は、27日午後5時台に東京と山形をそれぞれ出発する列車から最終までの、合わせて8本の新幹線について、すべての区間か一部区間で運転を見合わせることにしています。 このうち、すべての区間で運転を見合わせるのは、 ▽上り線が午後5時5分に山形駅を出発する「つばさ154号」と、午後5時12分に新庄駅を出発する「つばさ156号」。 ▽下り線が午後7時16分に東京駅を出発する「つばさ157号」と、午後8時44分に東京駅を出発する「つばさ159号」です。 また、在来線は、 ▽奥羽本線の福島駅と米沢駅の間で27日午後6時ごろから終日、運転を見合わせることにしています。 ▽常磐線は、原ノ町駅と仙台駅の間で27日正午ごろから午後5時ごろまで列車の本数を半分程度に減らして運転するほか、その後は終日、運転を見合わせることにしています。 ▽東北本線は、郡山駅と白石駅の間の上下線で、 ▽磐越東線は、小野新町駅と郡山駅の間の上下線で、いずれも27日午後3時ごろから終日、運転を見合わせます。 ▽水郡線も常陸大子駅と郡山駅の間で、下り線は午前10時ごろから、上り線は午後1時ごろから終日、運転を見合わせます。 ▽陸羽東線は、小牛田駅と鳴子温泉駅の間の上下線が午後8時から、鳴子温泉駅と新庄駅の間の上下線が午後9時から終日、運転を見合わせます。 さらに、 ▽仙山線は仙台駅と山形駅の間の上下線で、午後8時から終日、運転を見合わせます。 仙山線は東京オリンピックに伴い、28日午前1時15分に仙台駅発の深夜臨時列車の運行が予定されていましたが、こちらも運転の見合わせが決まりました。 JR東日本によりますと、山形新幹線と奥羽本線では、28日も始発から運転を見合わせる可能性があるということです。 JR東日本は、台風の進路などによっては運転計画を変更することもあるとしていて、ホームページなどで最新の運行情報を確認するよう呼びかけています。
欠航が決まっているのは、商船三井フェリーが運航している「さんふらわあ」のうち、 ▽26日夕方、大洗を出港する1便と苫小牧を出港する1便、 ▽27日未明と夕方に大洗を出港する2便と、苫小牧を出港する2便、 ▽28日未明と夕方に大洗を出港する2便と、28日未明に苫小牧を出港する1便、 そして、 ▽29日未明に大洗を出港する1便です。 台風の進路や速度によってはさらに欠航する可能性があるとして、商船三井フェリーは、最新の情報をホームページなどで確認するよう呼びかけています。
神奈川県は感染拡大防止と合わせ、海岸などを訪れての観戦は自粛するよう呼びかけています。 神奈川県は新型コロナウイルス感染拡大防止のため不要不急の外出自粛を呼びかけ、江の島沖の相模湾で行われているセーリングについても観戦のため海岸沿いなどに出かけないよう呼びかけています。 このため神奈川県は、自宅などから観戦を楽しめるよう選手のプロフィールや見どころを紹介するホームページを開設しているほか、ツイッターを使って競技の進行や解説をリアルタイムで伝える取り組みをしています。 神奈川県スポーツ局の千葉秀之オリンピック・パラリンピック担当部長は「台風も近づいているので海岸まで競技を見に行くことは避けていただき、県のサイトなどを通じて自宅で安心・安全にオリンピックの競技を楽しんでほしいです」と話していました。
このうち、いわき市小川町の長谷川章さんの畑では、「幸水」や「豊水」などの梨の木が直径10センチほどの実をつけています。 これから収穫までの半月ほどの間に実が大きくなり甘味が増してくるため、早めに収穫することはできないということで、長谷川さんは、台風の接近に備え、鳥よけ用のネットが風で倒れて梨が傷つくことがないよう、ネットと支柱を結ぶひもをしめる作業を行っていました。 長谷川さんは「もう少し台風が来るのが遅かったら、早めに収穫するなどの対策も取れますが、このタイミングの台風はどうしようもないので、最悪です。実がまだ小さいため、風速25メートルくらいにならなければ、落ちることもないと思うので、あとは祈るだけです」と話していました。
東北 28日まで総雨量200~300ミリおそれ 災害に警戒を
交通 鉄道への影響
交通 船舶への影響
神奈川県 五輪セーリング競技の観戦自粛呼びかけ
福島 いわき 梨農家が対応に追われる